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十周年

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ubuntuはWindowsの代わりになり得るか?

ども、週末はいつも不幸に襲われる あねさと です。

当地では雪が降りましてね。寒いのなんのって……。こんな日でも窓を開けて塗装作業しなければならないというのは辛いです。

さて、本日は予定を変更して、PCに関する話題−−−−ubuntuを導入してみて感じたこと、その結論めいたことについてのお話です。









以前の記事でもお話ししましたが、9月末にubuntuを導入して以降、普段のPC作業はほぼすべてこのubuntuマシンでこなすようになりました。正直言うと、これほど(日常的に)使えるとは思っていませんでした。多少の知識は必要とされるものの、これならもうすぐサポートの切れるWindowsXPの代替として充分役に立つのではないか−−−−などとちょっと考えることもあったり。

とはいえ、やっぱりPC-UNIX、Linuxなので、一筋縄ではいかんというのが結論かなというのが、使い込んでみての感想でした。

まず、ごく一般的にオフィス/事務作業で使われる機能については、ほぼ問題なくWindowsの代わりになり得ると思います。

ubuntuでは標準でMS-Office相当のアプリケーションが付属していますし、これらはOfficeファイルを問題なく扱えるようになってます。一部スクリプトを使用したファイル/テンプレート集は厳しいと思いますが、そんなに凝ったマクロでもない限りは新たにつくり直してもいいんじゃないかな。基本的な文法は同じだし。

PDFファイルもファイルビュアーで問題なく閲覧出来ますし、プリンタドライバの問題さえ克服できれば、文書作成についてはほぼ問題ないと思います。


それから、インターネットに関しても、ネットブラウズやメールのやり取りは当たり前のように可能です。そもそもネットってUNIX発祥の文化だからね(笑)。


それから難しいと思われていたサウンド関係や動画関係も主だったものは大丈夫でした。youtubeもDailyMotionも再生可能です。DVD再生も(マシンパワーにもよりますが)問題なしです。


では、完全に置き換えできたかというと……、残念ながらそうは問屋が下ろしてくれません。

これはLinux(ubuntu)だけのせいではないんですが、ネット上のFLASHコンテンツでは未対応−−−−再生すらしないものも散見されました。具体的に言えば、ゲームのようなインタラクティブ性のあるもの、レイヤーを多々使用しているものは厳しい結果に終わっています。

それとマウスアクションが重い。マウスカーソルの動きという話ではなく、クリックした時のレスポンスが悪い−−−−しばらく無反応の時があり、アプリケーションを複数立ち上げていると、かなりの頻度で発生してますね。要はCPU占有率の問題で、以前も書きましたが、何もしていない時でもバックエンドで作業を行なっているので、簡単に占有率100%に達してしまうんですね。

いまは入手できないみたいですが、CPU占有率が高くなると女性のグラフィックが裸になっていくというリソースメーターがあったみたいですが、私の環境に入れたら、彼女はいつも全裸状態になっていたでしょうね(苦笑)。

その他、gnome使っているからなんだと思いますが、マウスによるファイル管理等操作性に結構難がありますね。Windowsのように右クリック−コピー/ペーストが出来なかったり、コピー中に操作が入ると、その後の進行ダイアログが出て来なかったり、etc……。機能不足と言うよりは、作り方が荒いという印象が否めない。

この他、ウィンドウのボタン位置をカスタマイズしても、最大化時は変更を受け付けてなかったり、カーソルカラーが変わらなかったり、標準のスクロールバーの形状が非常に使いづらかったり、etc……。つくった人の精神状態を疑うレベルです。

正直言うと、PC-UNIXを何年も使ってきた経験から言えば、これの開発に関わっている人は、未だGUIがどういったものであるべきかという事を理解していないんじゃないかな、考察が足りていないんじゃないかなと思う。

というかね、やっぱりMacの使い良さに足元にも及ばんのよ。一部にはあれをAltoのパクりという人がいるけれど、Altoを知ってからLisaやMacintoshがリリースされるまでの間にJobsたちが努力したその苦労は並々ならぬものであることは、Macユーザーなら理解できると思う。実際同じGUIでも天と地ほどの開きがあるしね。

そんなMacのことはもとより、GUI哲学がシッチャカメッチャカで迷走気味であるWindowsにも、じつはPC-UNIXのGUIは追いついていないんだ。(と私は感ずる)。

PC-UNIXユーザーにとって、ウィンドウシステム、GUIは飾りだ、コマンド売って操作するのが基本だというのであれば、それは別にいいだろう。私もサーバで使用しているFreeBSDの操作は基本それだし。

だが、一般的な普通の人々への普及、そしてWindowsOSの代替を目論んでいるのであればその姿勢は完全に間違いだと言わざるを得ない。そもそも現在のようにPCが当たり前のようなご時世になったのも、GUI操作可能なPC-----Windows95が登場したからだ。コンピュータを使用する上で必要とされる知識がなくてもそれなりに操作できるコンピュータが安価に提供されるようになったからという事を忘れるべきではないだろう。

そう考えると、まだまだPC-UNIXには克服すべき課題が多い。仕方の無いことではあるが、いまだにハードウエアへの対応は心許ないし、トラブルが発生した時の復旧作業の困難さは初心者には荷が重すぎる。アップデートに起因する不具合も、Windowsを笑えないレベルで発生するし、(今日したんだよ。カーネルアップデートしたらXが死んだ。こんなの普通人は直せんよ)、堅牢性も言われるほど高いわけではない。(壊れるときは壊れるし、逆に直しづらい)。

そう考えると、情報端末として“遊べる”余地があるWindowsのほうが、ひょっとして楽しいんじゃないかと思う時がある。

このへんは結局使い方次第なのだが、私のところではWindows全廃という選択肢はとれないなという結論に至った。クライアント機としてのPC-UNIXはなくても困らないが、Windows機はなくすことはできない。(同じようにMacも廃止できない。こいつがないとグラフィックコンテンツの作成は無理だ)。

今朝発生した不具合で、WindowsXPへの復帰を真面目に検討した。アップデートしたらXが使えなくなるというのは致命的な問題で、本来なら許されざるものだ。プロプライエタリドライバの使用不使用について関係があってはならない。映らないだけではなく、キーボード操作もマウス操作も出来なくなったのだ。一体どうしろと?(結局リセットして、古いカーネルで立ち上げて使用している)。

無料だから、ボランティアベースだからと言い訳するんではなく、本当にWindowsに取って代わることを考えているのだったら、オルタナティブとしての存在になり得たいのだったら、改善しなければならない要素がまだまだたくさんある。何より開発者の意識に疑問を感じざるを得ない。

------頭が良過ぎるがゆえに、一般人目線のよりよい使い方、使われ方がわからないんじゃないか−−−−−−そんな印象が拭い去れないでいる。




P.S.
そしてね、一番こいつに腹が立っているの。


firefox in ubuntu 12.04

これはないだろ! これはgnomeが悪いのか、firefoxが悪いのか、それとも別の問題なのかわからないけどさ、こういうインターフェイスがあってはならないことはすぐにわかるだろうよ。何とかしてくれよ、もう!!

※ちなみにPuppy Linuxに導入したfirefoxは上記とは違って、Windows版と同様にブックマークを表示してくれていました。



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テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

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