PENTAX X5を使ってみて(2)
前回は主にミニチュア撮影で使用した際の体感レポートでしたが、今回は外に出て、庭の草花を撮影してみました。

おそらく、メーカーが想定しているであろうマクロ撮影用途で、その実際はどのような感じなのでしょうか?
ということで庭に出て、手近な草花の撮影です。今回はすべてAUTOピクチャーモード。ISO感度以外すべてカメラ任せでの撮影です。
例によって作例写真は800×600pixcelへの縮小と、それに伴うシャープネスの調整(アンシャープマスク72% 半径1pixcel しきい値8)以外は一切手を加えていません。
まずはスイセンの花をめいいっぱい近づいて撮ってみました。

この日の天候はうす曇で時々日が差すような天気。写真を撮るにはむしろ好都合といった天候でした。快晴になると要らぬ影がかかって、かえって困ることがあるのですよ。

このカメラの売りでもある“1cmマクロ”モードでの撮影ですが、手持ちでも問題なく撮影できました。本来は三脚を使うべき状況ですが、手ブレ補正が効いているのでしょうか、どの写真もブレは発生してませんでした。

ただ、やっぱり日が差すと、被写体に影が発生してしまいますね。これを防ぐにはレフ板で光をコントロールしてやればいいんですが、一人で撮影してるからな(苦笑)。
こういうときは、レフ板を自作して、カメラに取り付けられるようにすればいいんですが、このカメラの場合、フード等は取り付けられない構造になっているので、いろいろと工夫が必要になってくるかと思います。
正直言って、フードが取り付けられないのは苦しいな、と思います。26倍ズームゆえ、広角に振った場合フードの端が写り込む可能性もあるので、採用を見送ったのかもしれませんが、野外での撮影では、フードがあると重宝しますから、惜しい気がします。
まあ、これも自作すれば何とか……(<オイ!;苦笑)。

気になる背面モニタですが、弱光の太陽下でも問題なく視認することが出来ました。ああ、これは別にファインダ(EVF)なくても大丈夫だね、と思いましたが、写真を撮る際の基本として、肘を身体にひきつけて撮影するというのは基本なので、手ブレを防ぐ意味でも、なるべくファインダを覗いて撮影した方がいいと思います。手ブレ補正も万能ではないですしね。
ただ、このカメラの場合は光学ファインダではなく電子式のファインダなので、解像度は期待できません。実際に使ってみましたが、アイコン表示のアシストがないとピント位置も把握しづらい感じでした。(表示内容は背面モニタ使用時と同じ)。
ちなみにこのカメラ、AUTOピクチャーモード時は、被写体が花であることを認識すると、自動的に花を撮影するのに最適な設定に切り替わってくれます。
それでも過信は禁物。特にピントは気をつけていないと、思わぬところに合ってしまい、写真が台無しになることがあります。

手前の花を写したいのに……

奥の方にピントが合うことも
特に、縦位置で撮影する場合は注意する必要があるかもしれません。


この写真も奥にピンが合ってしまいました。

フォーカスロックして撮り直し。
本機はコンパクトカメラであるが故、“難しいことを何も考えずにきれいな写真を撮る”事に関しては優秀ですが、一方で“撮影者の意図に沿って工夫凝らした写真を撮る”事については不得意というか、当初から設計に盛り込まれていない印象を受けました。これは想定ユーザー的に仕方のないことでしょう。当然ながら凝った写真を撮りたければ、相応の機材を購入するべきですし、コンパクトカメラの利用形態からはずれます。
それでも本機はそのポテンシャルの高さゆえ、ある程度までは対応可能ですので、写真に関してはあまり詳しくない人が、さまざまなシーンで普通にきれいな写真を撮る目的であれば、有力な選択肢になると思います。
一方でカメラにコントロールされる部分が多いので、それを良しとしない人には不満が残るカメラになるでしょう。一眼レフルックというところがそれに輪をかけるという感じで、外部ストロボが付けられたら、フィルタが付けられたら、フードが付けられたら、etc……、と、欲が出てきてしまいます。
総じて言えば、本機はあくまでもコンパクトカメラであって、その域から出るものではない。コンパクトカメラとしては優秀な部類入ると思いますが、写真を写す道具としては発展性が低く、ごく一般的な使用用途に限られてしまうと言う印象。まあ、普通の人であればこれ一台でほとんどはカバーできると思うので、それほど神経質意なる必要はないと思います。私の使い方がちょっとアブノーマルなだけですからね。

PENTAX X5に関する評価記事は、また後日機会があれば記事にしていきたいと思います、お楽しみに!
おまけ

父君の愛犬。今年14歳になる老犬です。

おそらく、メーカーが想定しているであろうマクロ撮影用途で、その実際はどのような感じなのでしょうか?
ということで庭に出て、手近な草花の撮影です。今回はすべてAUTOピクチャーモード。ISO感度以外すべてカメラ任せでの撮影です。
例によって作例写真は800×600pixcelへの縮小と、それに伴うシャープネスの調整(アンシャープマスク72% 半径1pixcel しきい値8)以外は一切手を加えていません。
まずはスイセンの花をめいいっぱい近づいて撮ってみました。

この日の天候はうす曇で時々日が差すような天気。写真を撮るにはむしろ好都合といった天候でした。快晴になると要らぬ影がかかって、かえって困ることがあるのですよ。

このカメラの売りでもある“1cmマクロ”モードでの撮影ですが、手持ちでも問題なく撮影できました。本来は三脚を使うべき状況ですが、手ブレ補正が効いているのでしょうか、どの写真もブレは発生してませんでした。

ただ、やっぱり日が差すと、被写体に影が発生してしまいますね。これを防ぐにはレフ板で光をコントロールしてやればいいんですが、一人で撮影してるからな(苦笑)。
こういうときは、レフ板を自作して、カメラに取り付けられるようにすればいいんですが、このカメラの場合、フード等は取り付けられない構造になっているので、いろいろと工夫が必要になってくるかと思います。
正直言って、フードが取り付けられないのは苦しいな、と思います。26倍ズームゆえ、広角に振った場合フードの端が写り込む可能性もあるので、採用を見送ったのかもしれませんが、野外での撮影では、フードがあると重宝しますから、惜しい気がします。
まあ、これも自作すれば何とか……(<オイ!;苦笑)。

気になる背面モニタですが、弱光の太陽下でも問題なく視認することが出来ました。ああ、これは別にファインダ(EVF)なくても大丈夫だね、と思いましたが、写真を撮る際の基本として、肘を身体にひきつけて撮影するというのは基本なので、手ブレを防ぐ意味でも、なるべくファインダを覗いて撮影した方がいいと思います。手ブレ補正も万能ではないですしね。
ただ、このカメラの場合は光学ファインダではなく電子式のファインダなので、解像度は期待できません。実際に使ってみましたが、アイコン表示のアシストがないとピント位置も把握しづらい感じでした。(表示内容は背面モニタ使用時と同じ)。
ちなみにこのカメラ、AUTOピクチャーモード時は、被写体が花であることを認識すると、自動的に花を撮影するのに最適な設定に切り替わってくれます。
それでも過信は禁物。特にピントは気をつけていないと、思わぬところに合ってしまい、写真が台無しになることがあります。

手前の花を写したいのに……

奥の方にピントが合うことも
特に、縦位置で撮影する場合は注意する必要があるかもしれません。


この写真も奥にピンが合ってしまいました。

フォーカスロックして撮り直し。
本機はコンパクトカメラであるが故、“難しいことを何も考えずにきれいな写真を撮る”事に関しては優秀ですが、一方で“撮影者の意図に沿って工夫凝らした写真を撮る”事については不得意というか、当初から設計に盛り込まれていない印象を受けました。これは想定ユーザー的に仕方のないことでしょう。当然ながら凝った写真を撮りたければ、相応の機材を購入するべきですし、コンパクトカメラの利用形態からはずれます。
それでも本機はそのポテンシャルの高さゆえ、ある程度までは対応可能ですので、写真に関してはあまり詳しくない人が、さまざまなシーンで普通にきれいな写真を撮る目的であれば、有力な選択肢になると思います。
一方でカメラにコントロールされる部分が多いので、それを良しとしない人には不満が残るカメラになるでしょう。一眼レフルックというところがそれに輪をかけるという感じで、外部ストロボが付けられたら、フィルタが付けられたら、フードが付けられたら、etc……、と、欲が出てきてしまいます。
総じて言えば、本機はあくまでもコンパクトカメラであって、その域から出るものではない。コンパクトカメラとしては優秀な部類入ると思いますが、写真を写す道具としては発展性が低く、ごく一般的な使用用途に限られてしまうと言う印象。まあ、普通の人であればこれ一台でほとんどはカバーできると思うので、それほど神経質意なる必要はないと思います。私の使い方がちょっとアブノーマルなだけですからね。

PENTAX X5に関する評価記事は、また後日機会があれば記事にしていきたいと思います、お楽しみに!
おまけ

父君の愛犬。今年14歳になる老犬です。
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