カバヤ ビッグワンガム「イ-401」
ここ数日は台風の影響もあって、全国各地で荒れ模様の天気となっていますね。自然災害には充分に気をつけてくださいね。
さて今回は、以前ご紹介した「カバヤ ダグラムガム」および「ボトムズガム」の記事を書く際に、一緒に発掘された玩具をご紹介しましょう。

カバヤ ビッグワンガム イ-401
以前もチラッと取り上げましたが、カバヤ食品が1978年から発売していたポリエチレン製プラモデル入り玩具が「ビッグワンガム」。当時の価格で100円ながら、本格的なプラモデルにも負けないクオリティ、そして接着剤不要(接着不可能)のスナップフィットモデルということで、小さな子供から大人にまで支持された玩具菓子でした。
その後、クリアパーツやメッキパーツ(いずれもポリスチレン製)も同梱され、より精巧な「デラックス・ビッグワンガム」も発売され、(当時の販売価格150円。ビッグワンガムも引き続き100円販売)、これがそのまま「ダグラムガム」や「ボトムズガム」にも受け継がれていきます。
実を言うと、あの当時、100円の接着剤不要プラモデルというものはあったのですが、そのほとんどがバンダイやアオシマといったメーカーが発売したキャラクターモデルで、本格的なスケールモデルはほぼ皆無でした。
そのようなご時世で、安い上に精巧でつくりやすく、多少乱暴に扱っても壊れない素材のプラモデルというのは、子供たちにとってうってつけであり、親御さんたちも安心して与えることが出来たんですね。
まあ、そんな能書きはこのくらいにして、さっそく見ていきましょう。
旧日本海軍 イ-401

旧日本海軍が建造した潜水空母。正確には“伊號第四百一潜水艦”というのですが、通称である“イ-401”の方がお馴染みでしょう。第二次世界大戦末期に建造された潜水艦であり、当時の日本の建艦技術の最高技術が惜しみなく注がれた傑作艦でもあります。また潜水艦としては当時世界最大でもあり、水上攻撃機“晴嵐”を三機も搭載できるその能力から、“潜水空母”とも呼ばれ、後の潜水艦建造に大きな変革と影響を与えたことでも知られています。戦略ミサイル型潜水艦(要するに弾道ミサイル搭載艦。その多くは核弾頭である)の祖先なんですね。
本艦は米海軍基地攻撃に向かう途中で終戦となり、戦闘に参加することなくその生涯を終えるのですが、兵器としてはその方が良かったのではないかと思うことがあります。
右舷より

晴嵐を格納する格納筒の構造がよくわかりますね。この上に三連装の機銃が設置されています。
艦首アップ

晴嵐が付属。ゴム動力でカタパルトから晴嵐を発射させることが出来ました。
艦橋部

艦橋上部の潜望鏡やシュノーケル等が、このサイズの、この素材にもかかわらず、よく再現されています。
当時の潜水艦は、現在の涙滴型/葉巻型と違い、水上艦に近いものがほとんど。というのも当時の技術では“潜水できる戦闘艦”というところが精一杯で、長時間の潜行は難しく、大半は通常の艦船同様、水上を航行していたんですね。長大な航続距離を持つ本艦も例外ではありませんでしたが、水上艦と異なり、その艦橋は全高が低く抑えられており、潜行時の抵抗を低く抑える工夫がなされています。
艦尾部

単装砲と、可倒式のアンテナ、スクリューが良く再現されています。残念ながら接岸時に船体を保護するバンパー(?)を紛失してしまいました。無念。

こうしてみると、今にも動き出しそうなほどよく出来たモデルのように思えます。当時100円のポリエチレン製スナップフィットキット(しかもガムのおまけ!)とは思えないほどの出来栄えです。
たしか、その後に戦略ミサイル型原子力潜水艦のモデルが、同じビッグワンガムから発売され、それを持ってたんだよな……。そのモデルが見つかったら、イ-401と並べてみたいですね。
ビッグワンガム/デラックス ビッグワンガムに関する記事は、次回にも続きます。お楽しみに!
さて今回は、以前ご紹介した「カバヤ ダグラムガム」および「ボトムズガム」の記事を書く際に、一緒に発掘された玩具をご紹介しましょう。

カバヤ ビッグワンガム イ-401
以前もチラッと取り上げましたが、カバヤ食品が1978年から発売していたポリエチレン製プラモデル入り玩具が「ビッグワンガム」。当時の価格で100円ながら、本格的なプラモデルにも負けないクオリティ、そして接着剤不要(接着不可能)のスナップフィットモデルということで、小さな子供から大人にまで支持された玩具菓子でした。
その後、クリアパーツやメッキパーツ(いずれもポリスチレン製)も同梱され、より精巧な「デラックス・ビッグワンガム」も発売され、(当時の販売価格150円。ビッグワンガムも引き続き100円販売)、これがそのまま「ダグラムガム」や「ボトムズガム」にも受け継がれていきます。
実を言うと、あの当時、100円の接着剤不要プラモデルというものはあったのですが、そのほとんどがバンダイやアオシマといったメーカーが発売したキャラクターモデルで、本格的なスケールモデルはほぼ皆無でした。
そのようなご時世で、安い上に精巧でつくりやすく、多少乱暴に扱っても壊れない素材のプラモデルというのは、子供たちにとってうってつけであり、親御さんたちも安心して与えることが出来たんですね。
まあ、そんな能書きはこのくらいにして、さっそく見ていきましょう。
旧日本海軍 イ-401

旧日本海軍が建造した潜水空母。正確には“伊號第四百一潜水艦”というのですが、通称である“イ-401”の方がお馴染みでしょう。第二次世界大戦末期に建造された潜水艦であり、当時の日本の建艦技術の最高技術が惜しみなく注がれた傑作艦でもあります。また潜水艦としては当時世界最大でもあり、水上攻撃機“晴嵐”を三機も搭載できるその能力から、“潜水空母”とも呼ばれ、後の潜水艦建造に大きな変革と影響を与えたことでも知られています。戦略ミサイル型潜水艦(要するに弾道ミサイル搭載艦。その多くは核弾頭である)の祖先なんですね。
本艦は米海軍基地攻撃に向かう途中で終戦となり、戦闘に参加することなくその生涯を終えるのですが、兵器としてはその方が良かったのではないかと思うことがあります。
右舷より

晴嵐を格納する格納筒の構造がよくわかりますね。この上に三連装の機銃が設置されています。
艦首アップ

晴嵐が付属。ゴム動力でカタパルトから晴嵐を発射させることが出来ました。
艦橋部

艦橋上部の潜望鏡やシュノーケル等が、このサイズの、この素材にもかかわらず、よく再現されています。
当時の潜水艦は、現在の涙滴型/葉巻型と違い、水上艦に近いものがほとんど。というのも当時の技術では“潜水できる戦闘艦”というところが精一杯で、長時間の潜行は難しく、大半は通常の艦船同様、水上を航行していたんですね。長大な航続距離を持つ本艦も例外ではありませんでしたが、水上艦と異なり、その艦橋は全高が低く抑えられており、潜行時の抵抗を低く抑える工夫がなされています。
艦尾部

単装砲と、可倒式のアンテナ、スクリューが良く再現されています。残念ながら接岸時に船体を保護するバンパー(?)を紛失してしまいました。無念。

こうしてみると、今にも動き出しそうなほどよく出来たモデルのように思えます。当時100円のポリエチレン製スナップフィットキット(しかもガムのおまけ!)とは思えないほどの出来栄えです。
たしか、その後に戦略ミサイル型原子力潜水艦のモデルが、同じビッグワンガムから発売され、それを持ってたんだよな……。そのモデルが見つかったら、イ-401と並べてみたいですね。
ビッグワンガム/デラックス ビッグワンガムに関する記事は、次回にも続きます。お楽しみに!
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