タイマニックの世界(1)~タイマニック3号
本日ご紹介するのはこちらのフィギュアです。

タイマニック3号
1970年代後半にタカラ(現:タカラトミー)より発売された、オリジナル・ハードSF玩具シリーズ「スペーストラベラー・タイマニック」の主人公です。
「スペーストラベラー・タイマニック」については後日詳しく触れる予定ですが、「タイマニック」とは、同名の作品に登場するネオサイボーグ。人類には超光速移動に耐えることが出来ないため、これに代わる“アバター”として開発されたものだと考えていただければ理解しやすいかと思います。
何はともあれ、早速見てみましょう!
パッケージ正面

梱包剤には発泡スチロールが使用されているところに、時代を感じさせますね。
パッケージ左側面

パッケージ背面

タイマニックにはいくつか商品バリエーションがあって、フィギュアの方は、装甲パーツの形状で三種類。最初に発売された1号と2号は三色(当初は1号:赤、2号:ネイビーで発売されたが、その後それぞれ二色づつ追加)※で、今回ご紹介する3号はスタンダード版とデラックス版の二色、となっています。
※“それぞれ二色だった後に一色づつ追加”と記述していましたが、私の誤認でした。お詫び申し上げますとともに、当該箇所を訂正させていただきました。
パッケージ右側面。

この3号は、実は子供の頃に友人から安値で譲り受けたもの。劣悪な保管状況でしたが、無事に残っていてくれました。
本体正面

メッキを施された四肢と頭部、そしてそれを覆う装甲(ポリエチレン製)という構造になっています。
本体左側面

本体背面

胴体装甲は前面だけで、背面はむき出しになっていて、マグネットパーツが覗きます。デラックス版はバッテリーパーツが付属して、背面にマグネットで装着できるようになっているそうです。
本体右側面

ポリエチレン製の装甲は取り外すことが出来ます。
装甲を外した本体

マグネットジョイントは前面にも在って、ここにもパーツ等を取り付けられるようになっています。
左側面

随分と細身のデザインだということがわかります。
背面

右側面

なお、このポリエチレン製のパーツには耐久性に難があったようで、特に初期型の1号及び2号には、商品陳列時点から当該パーツの破損が見られました。幼少時、いまは化粧品店になっている玩具屋さんで「タイマニック」をよく見かけたんですが、かなりの割合でこのパーツが取れていた記憶があります。後に改修されたようですが(3号はこの改修時に発売されたもの)、この“壊れやすさ”も販売不振に繋がったのではないかと、今にして思うところがあります。

稼動領域はこのくらい。当時としては“よく動く”方だったんですが、装甲が干渉することもあって、現在の視点で見るとさすがに見劣りします。特に肘は回転しないので、下腕を内側にひねることが出来ません。
ただ、これが出来たアクションフィギュアは、「変身サイボーグ」を除けば、当時はマグネット関節を使った、同じタカラの「マグネモ」シリーズぐらいしかなかったように思います。後年登場したガンプラの「1/144 ザク(シャア専用/量産型)」で、腕をひねることが出来たことに感動を覚えた記憶がありましたから※、むしろ肘を曲げられるだけでもありがたかった---------そんな時代の産物と思ってください。
※ひょっとすると、それ以前にバンダイから発売されていた「宇宙の騎士テッカマン」のプラモデルが、腕をひねることが出来たかもしれません。
続けましょう。

ちょっと悪趣味な画像に見えますが(苦笑)、各部は分解することが出来ます。構造的には同時期発売されていた同社の「ミクロマン」シリーズに登場する悪役「アクロイヤー」-----特に、そのアクロイヤーの仲間になる(?)宇宙人「アーデン」の構造に似ています。
なお、肘、膝、股関節は外すことは出来ません。
また頭部パーツには電気接点が施されており、それゆえ頭部を回転させることは出来ません。(差し替えで真後ろに向くことは可能;笑)。
大きさ比較

全長約175mmで、おおよそ1/10サイズといったところでしょうか、1/8サイズの なのはさんじゅうきゅうさい(グッとくるフィギュアコレクション 高町なのは)と比べると、一回り小さいことがわかります。
タイマニック「管理局の白い悪魔め、私が相手だ! 掛かって来い!」

なのは「悪役なんて、とっても不満なの!」
現代の視点から見ると色々と至らない点もありますが、当時としては画期的な構成と斬新なデザインだった「スペーストラベラー・タイマニック」、いかがでしたでしょうか?
次回もこの「タイマニック」の世界を紹介していきたいと思います。さて、どんなフィギュアが登場するのでしょうか?
お楽しみに!

タイマニック3号
1970年代後半にタカラ(現:タカラトミー)より発売された、オリジナル・ハードSF玩具シリーズ「スペーストラベラー・タイマニック」の主人公です。
「スペーストラベラー・タイマニック」については後日詳しく触れる予定ですが、「タイマニック」とは、同名の作品に登場するネオサイボーグ。人類には超光速移動に耐えることが出来ないため、これに代わる“アバター”として開発されたものだと考えていただければ理解しやすいかと思います。
何はともあれ、早速見てみましょう!
パッケージ正面

梱包剤には発泡スチロールが使用されているところに、時代を感じさせますね。
パッケージ左側面

パッケージ背面

タイマニックにはいくつか商品バリエーションがあって、フィギュアの方は、装甲パーツの形状で三種類。最初に発売された1号と2号は三色(当初は1号:赤、2号:ネイビーで発売されたが、その後それぞれ二色づつ追加)※で、今回ご紹介する3号はスタンダード版とデラックス版の二色、となっています。
※“それぞれ二色だった後に一色づつ追加”と記述していましたが、私の誤認でした。お詫び申し上げますとともに、当該箇所を訂正させていただきました。
パッケージ右側面。

この3号は、実は子供の頃に友人から安値で譲り受けたもの。劣悪な保管状況でしたが、無事に残っていてくれました。
本体正面

メッキを施された四肢と頭部、そしてそれを覆う装甲(ポリエチレン製)という構造になっています。
本体左側面

本体背面

胴体装甲は前面だけで、背面はむき出しになっていて、マグネットパーツが覗きます。デラックス版はバッテリーパーツが付属して、背面にマグネットで装着できるようになっているそうです。
本体右側面

ポリエチレン製の装甲は取り外すことが出来ます。
装甲を外した本体

マグネットジョイントは前面にも在って、ここにもパーツ等を取り付けられるようになっています。
左側面

随分と細身のデザインだということがわかります。
背面

右側面

なお、このポリエチレン製のパーツには耐久性に難があったようで、特に初期型の1号及び2号には、商品陳列時点から当該パーツの破損が見られました。幼少時、いまは化粧品店になっている玩具屋さんで「タイマニック」をよく見かけたんですが、かなりの割合でこのパーツが取れていた記憶があります。後に改修されたようですが(3号はこの改修時に発売されたもの)、この“壊れやすさ”も販売不振に繋がったのではないかと、今にして思うところがあります。

稼動領域はこのくらい。当時としては“よく動く”方だったんですが、装甲が干渉することもあって、現在の視点で見るとさすがに見劣りします。特に肘は回転しないので、下腕を内側にひねることが出来ません。
ただ、これが出来たアクションフィギュアは、「変身サイボーグ」を除けば、当時はマグネット関節を使った、同じタカラの「マグネモ」シリーズぐらいしかなかったように思います。後年登場したガンプラの「1/144 ザク(シャア専用/量産型)」で、腕をひねることが出来たことに感動を覚えた記憶がありましたから※、むしろ肘を曲げられるだけでもありがたかった---------そんな時代の産物と思ってください。
※ひょっとすると、それ以前にバンダイから発売されていた「宇宙の騎士テッカマン」のプラモデルが、腕をひねることが出来たかもしれません。
続けましょう。

ちょっと悪趣味な画像に見えますが(苦笑)、各部は分解することが出来ます。構造的には同時期発売されていた同社の「ミクロマン」シリーズに登場する悪役「アクロイヤー」-----特に、そのアクロイヤーの仲間になる(?)宇宙人「アーデン」の構造に似ています。
なお、肘、膝、股関節は外すことは出来ません。
また頭部パーツには電気接点が施されており、それゆえ頭部を回転させることは出来ません。(差し替えで真後ろに向くことは可能;笑)。
大きさ比較

全長約175mmで、おおよそ1/10サイズといったところでしょうか、1/8サイズの なのはさんじゅうきゅうさい(グッとくるフィギュアコレクション 高町なのは)と比べると、一回り小さいことがわかります。
タイマニック「管理局の白い悪魔め、私が相手だ! 掛かって来い!」

なのは「悪役なんて、とっても不満なの!」
現代の視点から見ると色々と至らない点もありますが、当時としては画期的な構成と斬新なデザインだった「スペーストラベラー・タイマニック」、いかがでしたでしょうか?
次回もこの「タイマニック」の世界を紹介していきたいと思います。さて、どんなフィギュアが登場するのでしょうか?
お楽しみに!
- 関連記事
-
- タイマニックの世界(3)~Story of Timanic
- タイマニックの世界(2)~タイムマシーン2
- タイマニックの世界(1)~タイマニック3号
- タイマニックの世界(序)
- figma「インデックス」
スポンサーサイト