春のなのは祭り(1)~actsta 高町なのは
ども、北の大地もかなり暖かくなってきて、ようやく春を感じることができるようになった今日この頃です。
いやぁ~、春の選抜高校野球、わが母校、負けてしまいましたが、まあ、優勝候補相手に真正面から挑んだ結果ですからね。21世紀枠での出場ながらよく頑張ったと思います。この経験をバネに、夏の北北海道大会でいい成績を残し、実力で甲子園へ戻ってきて欲しいですね。
そんな前置きはこの辺にして。今日から数日にわたって「春のなのは祭り」開催です(笑)。

「魔法少女リリカルなのは」シリーズに関する解説は別にいいでしょう。私は全然詳しくないし、解説サイト/ファンサイトもたくさんあるので、知りたければそちらを参照してくださいな。ま、最後に一筆書く予定ではいますけれどね。
それはともかく、今日のお品、actsta「高町なのは」のご紹介。
「actsta(アクスタ)」という商品は、figmaの販売元であるグッドスマイルカンパニー(以下グッスマ)が、figmaに続く新しいアクションフィギュアのラインナップとして送り出したもので、“「可動」と「造形美」を追求したリアル頭身可動フィギュア”を謳い文句に2009年11月より発売を開始。テレビシリーズ「魔法少女リリカルなのはStrikerS」より「スバル・ナカジマ」、「ティアナ・ランスター」、映画「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」より「高町なのは」、「フェィト・テスタロッサ」の計4商品がこれまでにリリースされている。
……のだそうです。「actsta」というネーミングも、「活発に動く、演じることを象徴する“アクト”」、「造形として、格調高いイメージを持つ“スタチュー”」の二つのイメージを融合させたところから命名された言葉なのだそうな。グッスマのこの商品にかける意気込みが伝わってきますね。
早速見てみましょう。
パッケージ。

1/8サイズとあって、ボリュームがあります。
先日発売されたばかりの、figma「高町なのは セイクリッドモードver.」と並べてみました。

figmaなのは の箱も大きい部類なのですが、(当たり前ながら)それを上回る大きさです。
ブリスターは二層構造。

付属品その1

レイジングハートとアクセルフィン。
付属品その2

換え手首と表情パーツ、エフェクトパーツ用の支持パーツ、フェレットモードのユーノ君。
付属品その3

エフェクトパーツと台座。大ボリュームです。
正面、左側面

1/8サイズとあって、ボリューム感があります。
背面、右側面

表情は三種。
通常顔

ちょっと丸顔過ぎるような気がしないでもない。単に好みの範疇であるけれど。
叫び顔

満面の笑み

微笑み顔も欲しかったなぁ……。
スカートは軟質樹脂。

内部に関節が仕込まれているので、写真のように表情をつけることが出来ます。
では、アクション。

エフェクトパーツを取り付けて……

なんか、違うな(苦笑)。
※ラウンドシールドの使い方を間違えました(恥)。
ユーノ君を腕に乗せて

以前、フェレット飼っていたのでよく知っているんですが、大きい仔になると2kgを越え、体長も40cm以上になることもあります。ただ、ユーノ君って、フェレットにはあまり似てないよね(<爆弾発言)。
とここまで駆け足でご紹介してきましたが、以下総評。
「actsta」は前述の通り、グッスマがfigmaに続く新しいアクションフィギュアのラインナップとして送り出してきた商品シリーズ。サイズも大きくなり、その分細かな部分にも丁寧につくりこまれた美しい造形がよりいっそうの魅力となって、アクションフィギュアに旋風/新風を巻き起こす……ことを目論んでいたのかもしれませんが、残念ながら成功とはいかなかった模様。というのも、この「魔法少女リリカルなのは」シリーズの4商品以降、新作のアナウンスが1年以上もなされていない状態。figma、ねんどろいど といった人気商品を抱えるグッスマだが、商品ラインナップの拡充は、企業の成長戦略としては当然必要なわけで、「actsta」に対する期待は並々ならぬものがあっただろうと推測される。
しかし、残念ながらその期待に応えるセールになったようには思われない。
果たして、何がいけなかったのだろう?
今回この商品を手にとって気が付いたのは、大型フィギュアらしからぬ“脆さ”だった。本来これだけのボリュームがあれば、(自重に負けない限りは)各パーツの耐久性もあがるので、安心して遊べるものだ。しかしこの商品、ツインテールやレイジングハートのパーツがポロポロはずれ、けっこうストレスが溜まった。なんというか、他のグッスマ商品にある“気の利いた細やかさ”が希薄に感じられた。全くないというわけではない。むしろ他社の同じような商品に比べれば充分及第点の内容だと思う。しかし“グッスマの商品”だから故、もう少し何とかならなかったのか的な思いが強く残る。たとえば、台座についてもあれほど場所をとる大きさのものが必要だったのか? (台座のジョイント径はfigmaと同じもので、グリフォン等他社の台座も利用できる) その他、アクセルフィンを装着しようとすると、羽がスカートと干渉するなど、設計における詰めの甘さを感じられる箇所が散見された。本来サイズ大きくなれば、設計に余裕が生まれるはずであり、(一方で細部の作りこみが余計に要求されることになるが)、やや解せないところがある。
しかし、一番の問題はプレイバリューの少なさではないだろうか?
正直言うと、「actsta」はfigmaのサイズアップ版であり、それでしかないという感が強い。(その割にはfigmaほどガシガシ遊べない----figmaよりも手荒には扱えない感がある)。
サイズが大きくなれば当然発売価格も上昇するわけで、この「actsta」も結構な高額商品である。それ故に顧客の要求水準もあがるわけで、値段相応以上のプレイバリューが求められるのは必然である。この「actsta」は、figmaと同等のプレイバリューは潜在的に持っている。が、それ以上のものが発売元から提示されていない。エフェクトパーツ等若干数プラスされているけれど、意地悪な言い方をすれば“それだけ”である。サイズアップとエフェクトパーツ数点のプラスに、figmaを上回る価値を、メーカー希望小売価格の中に見出せるだろうか……??
だが、これはかなり辛口な意見なのかもしれない。というのも、実は「figma」がよく出来すぎているともいえるからだ。実はfigmaほどの値段で、figmaほど遊べるアクションフィギュアをいうのはそう多くない。互角に展開している感がある海洋堂を除けば、大手バンダイでもfigmaを凌駕できていない。1/6フィギュアをコレクションした経験がある身で考えれば、「actasta」のコストバリューは平均的なものだとも言える。
だがしかし、これを他社が発売するのであれば文句の言いようもなかったであろうが、リリースしているのがグッスマである。グッスマとしてはマックスファクトリー(figmaの企画/製造元)から離れた自社企画の商品が欲しかったところなのだろうが、自社で販売しているfigmaを越えられなければ、グッスマ商品を求める顧客がfigmaに流れていくのは避けられないだろう。商品化しているものがfigmaと重複しているのでは尚のこと。商品の単体の出来以前に(出来は及第点なのだが)商品展開/販売戦略の時点で詰めが甘かったのではあるまいか。
じゃあ、どうすればよかったのだろう、プレイバリューを高めるためにはどういう商品にいておく必要があっただろう-----そう自問すると、逆に答えに窮してしまう。もしかするとそこに大型アクションフィギュアの売り上げが伸び悩む原因の一つなのかもしれない。
こういった大型アクションフィギュアでどうやって遊んでいくか、その提案なりヒントが企業はもちろん、ユーザーの側からも提示できるような、そんな創造力溢れる商品が生まれなければならない。それはメーカーだけではなく、ユーザーの側からも積極的に考察すべき課題なのではないかと、(生意気ながら)感じたりしている。玩具業界はそんな時代に入ってきているのではないかと、最近考えていたりしている。実際ににそんな事例に接した経験もあって、そんな思いが強いのだ。
まあ、そんな戯言はともかく、この「actsta」、amazonではまだ在庫が残っているようで(2013年3月末現在)、半額以下の値段で入手できるようだ。この記事を読んで興味を持つ人はいないと思うが、まあ、「なのは」シリーズが好きな人であれば、手に入れても損した気持ちにはならないと思う。今回辛口にレビューしたのは、大型商品ゆえに求められる期待値に十二分に応えられてはいない感が残った故の“愛情”の裏返しと取ってもらって欲しい。
まあ、言うなれば、ビミョー過ぎる商品ゆえに、“背中を押すのに躊躇する”のだ。単純に“コレクションする価値がある商品である”と言う自信がない。
じゃあ、後悔しているのかと言われると、いや、そんなことはない。なのは は可愛いし(笑)。
まあ、その微妙さ故に、figmaのような成功を収めることが出来ずに現在に至っているとも言えるね。いろいろと難しいものだ。
いやぁ~、春の選抜高校野球、わが母校、負けてしまいましたが、まあ、優勝候補相手に真正面から挑んだ結果ですからね。21世紀枠での出場ながらよく頑張ったと思います。この経験をバネに、夏の北北海道大会でいい成績を残し、実力で甲子園へ戻ってきて欲しいですね。
そんな前置きはこの辺にして。今日から数日にわたって「春のなのは祭り」開催です(笑)。

「魔法少女リリカルなのは」シリーズに関する解説は別にいいでしょう。私は全然詳しくないし、解説サイト/ファンサイトもたくさんあるので、知りたければそちらを参照してくださいな。ま、最後に一筆書く予定ではいますけれどね。
それはともかく、今日のお品、actsta「高町なのは」のご紹介。
「actsta(アクスタ)」という商品は、figmaの販売元であるグッドスマイルカンパニー(以下グッスマ)が、figmaに続く新しいアクションフィギュアのラインナップとして送り出したもので、“「可動」と「造形美」を追求したリアル頭身可動フィギュア”を謳い文句に2009年11月より発売を開始。テレビシリーズ「魔法少女リリカルなのはStrikerS」より「スバル・ナカジマ」、「ティアナ・ランスター」、映画「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」より「高町なのは」、「フェィト・テスタロッサ」の計4商品がこれまでにリリースされている。
……のだそうです。「actsta」というネーミングも、「活発に動く、演じることを象徴する“アクト”」、「造形として、格調高いイメージを持つ“スタチュー”」の二つのイメージを融合させたところから命名された言葉なのだそうな。グッスマのこの商品にかける意気込みが伝わってきますね。
早速見てみましょう。
パッケージ。

1/8サイズとあって、ボリュームがあります。
先日発売されたばかりの、figma「高町なのは セイクリッドモードver.」と並べてみました。

figmaなのは の箱も大きい部類なのですが、(当たり前ながら)それを上回る大きさです。
ブリスターは二層構造。


付属品その1

レイジングハートとアクセルフィン。
付属品その2

換え手首と表情パーツ、エフェクトパーツ用の支持パーツ、フェレットモードのユーノ君。
付属品その3

エフェクトパーツと台座。大ボリュームです。
正面、左側面


1/8サイズとあって、ボリューム感があります。
背面、右側面


表情は三種。
通常顔

ちょっと丸顔過ぎるような気がしないでもない。単に好みの範疇であるけれど。
叫び顔

満面の笑み

微笑み顔も欲しかったなぁ……。
スカートは軟質樹脂。


内部に関節が仕込まれているので、写真のように表情をつけることが出来ます。
では、アクション。

エフェクトパーツを取り付けて……

なんか、違うな(苦笑)。
※ラウンドシールドの使い方を間違えました(恥)。
ユーノ君を腕に乗せて

以前、フェレット飼っていたのでよく知っているんですが、大きい仔になると2kgを越え、体長も40cm以上になることもあります。ただ、ユーノ君って、フェレットにはあまり似てないよね(<爆弾発言)。
とここまで駆け足でご紹介してきましたが、以下総評。
「actsta」は前述の通り、グッスマがfigmaに続く新しいアクションフィギュアのラインナップとして送り出してきた商品シリーズ。サイズも大きくなり、その分細かな部分にも丁寧につくりこまれた美しい造形がよりいっそうの魅力となって、アクションフィギュアに旋風/新風を巻き起こす……ことを目論んでいたのかもしれませんが、残念ながら成功とはいかなかった模様。というのも、この「魔法少女リリカルなのは」シリーズの4商品以降、新作のアナウンスが1年以上もなされていない状態。figma、ねんどろいど といった人気商品を抱えるグッスマだが、商品ラインナップの拡充は、企業の成長戦略としては当然必要なわけで、「actsta」に対する期待は並々ならぬものがあっただろうと推測される。
しかし、残念ながらその期待に応えるセールになったようには思われない。
果たして、何がいけなかったのだろう?
今回この商品を手にとって気が付いたのは、大型フィギュアらしからぬ“脆さ”だった。本来これだけのボリュームがあれば、(自重に負けない限りは)各パーツの耐久性もあがるので、安心して遊べるものだ。しかしこの商品、ツインテールやレイジングハートのパーツがポロポロはずれ、けっこうストレスが溜まった。なんというか、他のグッスマ商品にある“気の利いた細やかさ”が希薄に感じられた。全くないというわけではない。むしろ他社の同じような商品に比べれば充分及第点の内容だと思う。しかし“グッスマの商品”だから故、もう少し何とかならなかったのか的な思いが強く残る。たとえば、台座についてもあれほど場所をとる大きさのものが必要だったのか? (台座のジョイント径はfigmaと同じもので、グリフォン等他社の台座も利用できる) その他、アクセルフィンを装着しようとすると、羽がスカートと干渉するなど、設計における詰めの甘さを感じられる箇所が散見された。本来サイズ大きくなれば、設計に余裕が生まれるはずであり、(一方で細部の作りこみが余計に要求されることになるが)、やや解せないところがある。
しかし、一番の問題はプレイバリューの少なさではないだろうか?
正直言うと、「actsta」はfigmaのサイズアップ版であり、それでしかないという感が強い。(その割にはfigmaほどガシガシ遊べない----figmaよりも手荒には扱えない感がある)。
サイズが大きくなれば当然発売価格も上昇するわけで、この「actsta」も結構な高額商品である。それ故に顧客の要求水準もあがるわけで、値段相応以上のプレイバリューが求められるのは必然である。この「actsta」は、figmaと同等のプレイバリューは潜在的に持っている。が、それ以上のものが発売元から提示されていない。エフェクトパーツ等若干数プラスされているけれど、意地悪な言い方をすれば“それだけ”である。サイズアップとエフェクトパーツ数点のプラスに、figmaを上回る価値を、メーカー希望小売価格の中に見出せるだろうか……??
だが、これはかなり辛口な意見なのかもしれない。というのも、実は「figma」がよく出来すぎているともいえるからだ。実はfigmaほどの値段で、figmaほど遊べるアクションフィギュアをいうのはそう多くない。互角に展開している感がある海洋堂を除けば、大手バンダイでもfigmaを凌駕できていない。1/6フィギュアをコレクションした経験がある身で考えれば、「actasta」のコストバリューは平均的なものだとも言える。
だがしかし、これを他社が発売するのであれば文句の言いようもなかったであろうが、リリースしているのがグッスマである。グッスマとしてはマックスファクトリー(figmaの企画/製造元)から離れた自社企画の商品が欲しかったところなのだろうが、自社で販売しているfigmaを越えられなければ、グッスマ商品を求める顧客がfigmaに流れていくのは避けられないだろう。商品化しているものがfigmaと重複しているのでは尚のこと。商品の単体の出来以前に(出来は及第点なのだが)商品展開/販売戦略の時点で詰めが甘かったのではあるまいか。
じゃあ、どうすればよかったのだろう、プレイバリューを高めるためにはどういう商品にいておく必要があっただろう-----そう自問すると、逆に答えに窮してしまう。もしかするとそこに大型アクションフィギュアの売り上げが伸び悩む原因の一つなのかもしれない。
こういった大型アクションフィギュアでどうやって遊んでいくか、その提案なりヒントが企業はもちろん、ユーザーの側からも提示できるような、そんな創造力溢れる商品が生まれなければならない。それはメーカーだけではなく、ユーザーの側からも積極的に考察すべき課題なのではないかと、(生意気ながら)感じたりしている。玩具業界はそんな時代に入ってきているのではないかと、最近考えていたりしている。実際ににそんな事例に接した経験もあって、そんな思いが強いのだ。
まあ、そんな戯言はともかく、この「actsta」、amazonではまだ在庫が残っているようで(2013年3月末現在)、半額以下の値段で入手できるようだ。この記事を読んで興味を持つ人はいないと思うが、まあ、「なのは」シリーズが好きな人であれば、手に入れても損した気持ちにはならないと思う。今回辛口にレビューしたのは、大型商品ゆえに求められる期待値に十二分に応えられてはいない感が残った故の“愛情”の裏返しと取ってもらって欲しい。
まあ、言うなれば、ビミョー過ぎる商品ゆえに、“背中を押すのに躊躇する”のだ。単純に“コレクションする価値がある商品である”と言う自信がない。
じゃあ、後悔しているのかと言われると、いや、そんなことはない。なのは は可愛いし(笑)。
まあ、その微妙さ故に、figmaのような成功を収めることが出来ずに現在に至っているとも言えるね。いろいろと難しいものだ。
- 関連記事
-
- 春のなのは祭り(3)~高町なのは バリアジャケットver.
- 春のなのは祭り(2)~高町なのは セイクリッドモードver.
- 春のなのは祭り(1)~actsta 高町なのは
- figma 「黒雪姫 学内アバターver.」
- 邪神降臨(後編)
スポンサーサイト