ポピニカ 銀河鉄道999「No.111 エメロード1号」
秋深まりし10月の半ば、こちら北の大地は数日前からの荒天に見舞われて、外出もままならぬ状況です。おまけに冷え込みも随分と厳しくなりました。
こんな時は列車に揺られてどこかへ行きたい気分になりますが、あいにくこちらの鉄道網は長大路線を多く抱えるが故の高コスト体質に加え、続発するトラブルや事故等で赤字経営が続いて、さむ~い状況となっています。
鉄道マニアではない私などはそれほど痛みも感じませんが、誰もが自動車を所有/利用しているわけではないことを考えれば、鉄道が廃止になったり、便数が減らされるのは、直接的に生活に支障をきたすわけで、平成日本の田舎暮らしというものは日に日に厳しくなっていると思わざるを得ません。先日、町内の病院で産科が休診となってしまいましたし、地方民は生きることを許されないんですかね?
などと愚痴が並んでしまいましたので、気分を変えて、こちらの玩具をご紹介しましょう。

ポピニカ 銀河鉄道999「No.111 エメロード1号」
汽車は闇を抜けて
え~、北海道では鉄道のことを“電車”とは言いません。というのも、北の大地で電化されているのは、旭川~札幌~小樽間のみで、あとは札幌と函館の路面電車、札幌市営地下鉄だけですから、道民はすべからく、旅客鉄道を“汽車”と呼んでます。もっとも走っているのはディーゼルカーで、蒸気で動いているわけではないんですがね。
閑話休題。
今回ご紹介する古の玩具は、松本零士原作「銀河鉄道999」に登場するメカ(機関車)。
玩具の詳細の前に、さらっと作品についてご紹介しておきましょう。
この「銀河鉄道999」は、松本零士の代表作の一つであり、日本の漫画、そしてアニメーションの最高傑作の一つとしても有名な作品。そして1970年代後半を象徴する作品でもありました。あの当時、松本先生の作品を見ない日はないといっても過言ではないほどで、特に「銀河鉄道999」は鉄道がモチーフということもあって、普段SFに興味がない人々の心も鷲掴みにしてました。友達にSF嫌い&漫画嫌いの奴がいたんですが、その彼、鉄道好きでして、珍しく「銀河鉄道999」だけは全巻そろえたという逸話があります。
かく言う私は、さすがに鉄道にはまったく興味がなかったんですが(今も)、作品自体は非常に好きでしたね。実は、第一話が始まる前の予告を見たとき、主人公(星野鉄郎)の顔があまりにも不細工だったので、以降見るのをやめたのですが、先の友人が漫画を読ませてくれまして、意外に面白かったので、心を入れ替えて(笑)、TV放送を見るようになった思い出があります。無論それに飽き足らず、劇場にも足を運んだなぁ~。
今でも、劇場版「銀河鉄道999」は、アニメ映画のベスト1だと思ってます。
夢が散らばる無限の宇宙さ
さて、今回ご紹介するポピニカ「No.111 エメロード1号」は、TVアニメ版に登場する列車(機関車)をモデライズしたもの。当然ながら、TV番組はスポンサーがつかないと放送できませんので、玩具会社であるポピー(現バンダイ)が広告主であるということは、その関連商品が発売されるということであり、穿った見方をすれば、発売される玩具が番組中に登場するということでもあります。
「銀河鉄道999」はその内容からして、玩具向きのコンテンツではないんですが、それでも主役メカの「スリーナイン号」を始めとした機関車やら客車やら装甲戦闘車が発売されていました。

当時のパンフレット。残念ながら破損してました。orz。
機関車はNo.111からNo.999の九種類全部。客車・装甲戦闘車はNo.222、No.555、No.777、No.999の四種がぞれぞれ発売されていたようです。
また、これらを格納する基地(ベース)も発売されていて、垂涎の的でした。

一応、作品中には全九種類の列車たちが登場していましたが、具体的にエピソードに絡んできたのはごく僅かだった記憶があります。子供達の間では「スリーナイン号」よりも「No.777プレアディス7号」の方が人気があったんじゃなかったかな。この車両は最終回にも登場し、特段印象が深かった思い出がありますね。
残念ながら、「エメロード1号」の方は、これといったエピソードもなく、人気も高いとは言えない機関車でした。(たぶん知名度も低いんじゃないかな……)。
星の架け橋渡っていこう
では、そろそろ玩具の詳細を語っていきましょうか。
まずは、梱包状態から。

当時モノの定石で、発泡スチロールによる梱包になってます。
なお、箱の底面には列車の紹介とともに、路線図まで描かれています。

側面は各列車の紹介。


実はあの当時から子供向け番組に出てくるメカは、玩具会社がデザインしていることが少なくなかったんですが(例:「科学忍者対ガッチャマン2」のニュー・ゴッドフェニックス)、「銀河鉄道999」では、各列車が松本先生による漫画版でも登場していましたから、デザインも松本先生自身が手掛けていたかもしれません。
話を元に戻しましょう。
今回の玩具は機関車ということもあって、長方形に近い形状になっています。
前方

羽のようなパーツがないこともあって、非常にシンプルです。下部のノズルみたいなパーツの中央部分のメッキが剥げていますが、実はここに取り外し式の連結器を取り付けることができるようになっていました。残念ながらそのパーツは紛失してしまっています。無念……。
左側面

進行方向上部はコックピットで、透明パーツが奢られています。この他、側面中央、三つ丸窓が並んでいますが、ここも透明パーツです。
後方

後ろは列車らしい形ですね。
右側面

全体はダイキャストで、メッキパーツ部と車体下部は恐らくABS樹脂でしょう。隠れて見づらいですが、後方下部のフィン(赤いパーツ)はポリエチレン樹脂だと思います。
上面

底面

メッキパーツの剥げ具合から、当時(私が)如何にたくさん遊んでいたか、想像がつきますね(笑)。
左前方より

右前方より

レールでもあればそれっぽく見えるのでしょうけれど、レールパーツそのものが発売されてませんでしたし、それに類するような玩具も残念ながら持ってませんでした。
実は同時期発売されていた玩具菓子(カバヤ食品?)に、昔の蒸気機関車のガムがありまして、それに付属していたレールがこの「エメロード1号」の軌格と合致していた記憶があるのですが、残念ながら当該玩具は残ってませんでした。捨てられたのかなぁ……。
と言いますか、この「エメロード1号」が残っていたのが奇跡みたいなものでして……。その割りに紹介記事が遅れたのは、構成に悩んでいたと言うのが本音です。
人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの
この「エメロード1号」、遊んだ期間はそう長くはなかったのですが、確か買ったのが真冬で、母方の叔母が結婚する前後だったとか、選ぶ際、「プレアディス7号」とどちらにするか迷ったとか、人様にとってはどうでもいいような思い出が詰まっていますね。

関連商品がもっとたくさん出ていれば、もっと楽しく遊べたのかなとも思いますが、あの当時は小学生でしたし、他の玩具に熱中していましたので、語るべき内容が少ないのも仕方がないですかね。

銀河鉄道らしく、アオリで一枚とも思ったんですが、レールがないこと、ダイキャスト製のため、吊り上げるには重すぎたこともあって断念しました。
希望の星に巡り合うまで
それでも、この「エメロード1号」、格好いいですよね? 21世紀の今でも通用するようなデザインだと私は思ってます。

とはいえ、この「エメロード1号」列車らしくない、機関車らしくないデザインだなぁ~とも感じます。

やっつけ仕事ですが、切り抜いて、宇宙をバックにした画像をつくってみたんですが……。

荒野の星を探索する特殊車両の方が似合っているような気がするのは私だけでしょうか?(笑)
君もいつかはきっと出会うさ
というわけで、玩具紹介なのか、思い出話なのか、わからない記事でしたが(苦笑)、いかがだったでしょうか?
当時を知る人はもちろん、当時を知らない若い世代にも、あの時代の世相・雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
この玩具を手にする機会は、そうそうにはないとは思いますが、これを機に、名作「銀河鉄道999」を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

以上、ポピニカ 銀河鉄道999「No.111 エメロード1号」でした!
こんな時は列車に揺られてどこかへ行きたい気分になりますが、あいにくこちらの鉄道網は長大路線を多く抱えるが故の高コスト体質に加え、続発するトラブルや事故等で赤字経営が続いて、さむ~い状況となっています。
鉄道マニアではない私などはそれほど痛みも感じませんが、誰もが自動車を所有/利用しているわけではないことを考えれば、鉄道が廃止になったり、便数が減らされるのは、直接的に生活に支障をきたすわけで、平成日本の田舎暮らしというものは日に日に厳しくなっていると思わざるを得ません。先日、町内の病院で産科が休診となってしまいましたし、地方民は生きることを許されないんですかね?
などと愚痴が並んでしまいましたので、気分を変えて、こちらの玩具をご紹介しましょう。

ポピニカ 銀河鉄道999「No.111 エメロード1号」
汽車は闇を抜けて
え~、北海道では鉄道のことを“電車”とは言いません。というのも、北の大地で電化されているのは、旭川~札幌~小樽間のみで、あとは札幌と函館の路面電車、札幌市営地下鉄だけですから、道民はすべからく、旅客鉄道を“汽車”と呼んでます。もっとも走っているのはディーゼルカーで、蒸気で動いているわけではないんですがね。
閑話休題。
今回ご紹介する古の玩具は、松本零士原作「銀河鉄道999」に登場するメカ(機関車)。
玩具の詳細の前に、さらっと作品についてご紹介しておきましょう。
この「銀河鉄道999」は、松本零士の代表作の一つであり、日本の漫画、そしてアニメーションの最高傑作の一つとしても有名な作品。そして1970年代後半を象徴する作品でもありました。あの当時、松本先生の作品を見ない日はないといっても過言ではないほどで、特に「銀河鉄道999」は鉄道がモチーフということもあって、普段SFに興味がない人々の心も鷲掴みにしてました。友達にSF嫌い&漫画嫌いの奴がいたんですが、その彼、鉄道好きでして、珍しく「銀河鉄道999」だけは全巻そろえたという逸話があります。
かく言う私は、さすがに鉄道にはまったく興味がなかったんですが(今も)、作品自体は非常に好きでしたね。実は、第一話が始まる前の予告を見たとき、主人公(星野鉄郎)の顔があまりにも不細工だったので、以降見るのをやめたのですが、先の友人が漫画を読ませてくれまして、意外に面白かったので、心を入れ替えて(笑)、TV放送を見るようになった思い出があります。無論それに飽き足らず、劇場にも足を運んだなぁ~。
今でも、劇場版「銀河鉄道999」は、アニメ映画のベスト1だと思ってます。
夢が散らばる無限の宇宙さ
さて、今回ご紹介するポピニカ「No.111 エメロード1号」は、TVアニメ版に登場する列車(機関車)をモデライズしたもの。当然ながら、TV番組はスポンサーがつかないと放送できませんので、玩具会社であるポピー(現バンダイ)が広告主であるということは、その関連商品が発売されるということであり、穿った見方をすれば、発売される玩具が番組中に登場するということでもあります。
「銀河鉄道999」はその内容からして、玩具向きのコンテンツではないんですが、それでも主役メカの「スリーナイン号」を始めとした機関車やら客車やら装甲戦闘車が発売されていました。

当時のパンフレット。残念ながら破損してました。orz。
機関車はNo.111からNo.999の九種類全部。客車・装甲戦闘車はNo.222、No.555、No.777、No.999の四種がぞれぞれ発売されていたようです。
また、これらを格納する基地(ベース)も発売されていて、垂涎の的でした。

一応、作品中には全九種類の列車たちが登場していましたが、具体的にエピソードに絡んできたのはごく僅かだった記憶があります。子供達の間では「スリーナイン号」よりも「No.777プレアディス7号」の方が人気があったんじゃなかったかな。この車両は最終回にも登場し、特段印象が深かった思い出がありますね。
残念ながら、「エメロード1号」の方は、これといったエピソードもなく、人気も高いとは言えない機関車でした。(たぶん知名度も低いんじゃないかな……)。
星の架け橋渡っていこう
では、そろそろ玩具の詳細を語っていきましょうか。
まずは、梱包状態から。

当時モノの定石で、発泡スチロールによる梱包になってます。
なお、箱の底面には列車の紹介とともに、路線図まで描かれています。

側面は各列車の紹介。


実はあの当時から子供向け番組に出てくるメカは、玩具会社がデザインしていることが少なくなかったんですが(例:「科学忍者対ガッチャマン2」のニュー・ゴッドフェニックス)、「銀河鉄道999」では、各列車が松本先生による漫画版でも登場していましたから、デザインも松本先生自身が手掛けていたかもしれません。
話を元に戻しましょう。
今回の玩具は機関車ということもあって、長方形に近い形状になっています。
前方

羽のようなパーツがないこともあって、非常にシンプルです。下部のノズルみたいなパーツの中央部分のメッキが剥げていますが、実はここに取り外し式の連結器を取り付けることができるようになっていました。残念ながらそのパーツは紛失してしまっています。無念……。
左側面

進行方向上部はコックピットで、透明パーツが奢られています。この他、側面中央、三つ丸窓が並んでいますが、ここも透明パーツです。
後方

後ろは列車らしい形ですね。
右側面

全体はダイキャストで、メッキパーツ部と車体下部は恐らくABS樹脂でしょう。隠れて見づらいですが、後方下部のフィン(赤いパーツ)はポリエチレン樹脂だと思います。
上面

底面

メッキパーツの剥げ具合から、当時(私が)如何にたくさん遊んでいたか、想像がつきますね(笑)。
左前方より

右前方より

レールでもあればそれっぽく見えるのでしょうけれど、レールパーツそのものが発売されてませんでしたし、それに類するような玩具も残念ながら持ってませんでした。
実は同時期発売されていた玩具菓子(カバヤ食品?)に、昔の蒸気機関車のガムがありまして、それに付属していたレールがこの「エメロード1号」の軌格と合致していた記憶があるのですが、残念ながら当該玩具は残ってませんでした。捨てられたのかなぁ……。
と言いますか、この「エメロード1号」が残っていたのが奇跡みたいなものでして……。その割りに紹介記事が遅れたのは、構成に悩んでいたと言うのが本音です。
人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの
この「エメロード1号」、遊んだ期間はそう長くはなかったのですが、確か買ったのが真冬で、母方の叔母が結婚する前後だったとか、選ぶ際、「プレアディス7号」とどちらにするか迷ったとか、人様にとってはどうでもいいような思い出が詰まっていますね。

関連商品がもっとたくさん出ていれば、もっと楽しく遊べたのかなとも思いますが、あの当時は小学生でしたし、他の玩具に熱中していましたので、語るべき内容が少ないのも仕方がないですかね。

銀河鉄道らしく、アオリで一枚とも思ったんですが、レールがないこと、ダイキャスト製のため、吊り上げるには重すぎたこともあって断念しました。
希望の星に巡り合うまで
それでも、この「エメロード1号」、格好いいですよね? 21世紀の今でも通用するようなデザインだと私は思ってます。

とはいえ、この「エメロード1号」列車らしくない、機関車らしくないデザインだなぁ~とも感じます。

やっつけ仕事ですが、切り抜いて、宇宙をバックにした画像をつくってみたんですが……。

荒野の星を探索する特殊車両の方が似合っているような気がするのは私だけでしょうか?(笑)
君もいつかはきっと出会うさ
というわけで、玩具紹介なのか、思い出話なのか、わからない記事でしたが(苦笑)、いかがだったでしょうか?
当時を知る人はもちろん、当時を知らない若い世代にも、あの時代の世相・雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
この玩具を手にする機会は、そうそうにはないとは思いますが、これを機に、名作「銀河鉄道999」を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

以上、ポピニカ 銀河鉄道999「No.111 エメロード1号」でした!
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