帰ってきた、まくらをそうじ

「いや、そこじゃねぇ！ もっと真ん中！ 下だ、下！」



　翼
「ちょっと！ 本番始まってますよ！」






「しようがない、仕事するか…。」



　翼
「本当にもう、グータラなんだから……。サボりたいのはこちも同じなんですからね！」




「で、何でしたっけ？」



　翼
「2015年の話です！ 今年一年どうでしたか？ ……って、SAN値下がったままでいいんですか？」




「ま、ま、堅いこと言わず……。まあ、総じてあまりよくない年でしたかね……。」



　翼
「……と言いますと？」




「うん、Blogも三年目となって停滞感が出てきた上、目玉企画を一つしか出来ませんでしたから。フィギュア紹介も数は少なかったし、作品公開もフィギュア漫画が二話分のみ。イラストも二点のみで、結構寂しい結果でしたかね～。閲覧数も落ちてきてるし～。」



　翼
「原因はなんですか？」



　まどか
「そりゃ、エロゲーで遊んでるから……。」




「うるさい！ ……ってか、遊んでません！」


　翼
「その件については、真偽のほどはあえて聞かないでおきましょう。……具体的にはどういった理由だったんですか？」




「ま、プロジェクトを多く抱えすぎたってことですかね。このBlogの更新に、フィギュア漫画。そして季節モノのイラスト……。これだけでも手一杯なんですが、Blogを盛り上げるための企画を考えたり、新作の準備したりすると、もう限界……。」



　まどか
「今年、なんかやったっけ……？」




「今年は二つほど企画記事を手掛けようと思っていたんですよ～。でも、春にやった『タイマニック』はなんとか掲載できたけれど、もう一つの『古の玩具の特集２（仮称）』が出来なくて……。」



　翼
「何故だったんですか？」




「紹介予定の玩具が行方不明になって……。どこいったんだろう……？」



　まどか
「……こんなのあんまりだよ！」



　翼
「鬼の目にも涙って奴ですね（笑）。……それはともかく、原因はそれだけですか？」




「原因と言うか……、色々と複合的に絡み合って、うまい具合にいかなかったという感じで……。春の『タイマニック』企画は時間が掛かりすぎた割りには題材がマイナーすぎて、閲覧数が伸びないだとか、新しくフィギュアを買っていないので紹介記事も書けなかったり、フィギュア漫画に登場するキャラクターも、未登場分は掲載できないだの、表現上紹介に悩むのがいるだの、主要登場人物のそれは、一部パーツが破損して紹介できなくなるだの、細々としたものがあって……。」



　まどか
「その上、新規プロジェクトやお絵描きにも時間を割かなければならないということで、どんどん首が絞まっていたんだな……？」




「ま、そういうことです。てへペロ！」



　翼
「“てへペロ”じゃありませんよ……（呆）。それって、解決できそうなんですか？」




「フィギュア漫画における問題は後述するとして、当面Blogの更新については、紹介できそうなのが残っているから、それを使って春まで持たせようかと思ってます。企画記事は春以降－－－－－雪が融けるまで待ってください。」



　まどか
「倉庫の周りの雪が融けるまでってことだな？」




「本当はこのBlog、制作日記のBlogであって、フィギュア／玩具紹介のBlogではないんですけどね。」



　翼
「でも、閲覧数が一番伸びるコンテンツだから、しょうがないですね……。」




「他にもメイキング記事とか、宿題がいっぱい残っているので、気が向いたら記事を書いていきたいと思ってますが、さすがにBlog記事を書くために生活しているわけではないので、その辺の事情はお察しください。」



　まどか
「なんか、寂しくなるな……。」




「ただ、ちょっとした寸劇程度のことは載せて見ようかなと考えていたりします。これなら、特段中味はなくても、見に来てもらって、笑ってもらえるでしょう？」



　まどか
「そうなると、ワシが主役だな！」


　翼
「何を言ってるんですか、『タイマニック』で女優デビューした私が主役ですよ！」




「困った人たちだなぁ……。」



（続く）

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