2016年暑中見舞いイラスト メイキング(3)
引き続き、「2016年暑中見舞い」イラストのメイキング記事をお届けします。
今回の作業は、最終の仕上げ作業です。

前回に引き続き、今回の記事も15歳未満の読者の閲覧を禁止させていただきます。御了承ください。
決してアダルトコンテンツではありませんが、当Blogらしからぬ、悩ましい(?)画像が今回も氾濫します故、15最未満の読者の閲覧はご遠慮ください
本当に15歳以上だよね?
では、参りましょう。
今回の“仕上げ作業”ですが、端的に言うと、各色の境界をぼかして馴染ませる、自然なグラデーションに見せる作業が主となります。ですので作業自体は単純ですが、マシンパワーがモノをいう、そんな工程になります。
まず、前回記事までの作業データをPhotoshopに読み込ませたもの。

レイヤーの数がとてつもない値になってますので、レイヤーセットにして管理します。
あとは各レイヤーをぼかし(ガウス)フィルタを使ってぼかしていくのですが、体幹や足、腕などの面積の広いところと、首筋や膝上、腹筋の割れ目、細かな部分とで値を変えていく必要があります。選択範囲やマスク等を上手に利用しましょう。

私は、ぼけ具合の違うレイヤーを複数用意して、マスク処理してします。
ぼかし作業したあとは必ずマスク処理してください。そうしないとご覧の通り、ボケ足が身体からはみ出してしまいます。

気をつけてくださいね。
それから輪郭線のレイヤーをコピーしたものを乗算で掛けて、適度にぼかしてやると、立体感をより表現することが出来ます。


正直、もう輪郭線いらないんじゃないかっていうくらいに。
ただ、顔に関しては輪郭線を描かないわけにもいかず、それを考慮すると、身体の方も輪郭線は必要になってきます。
ただ、この輪郭線というものもなかなか厄介なもので……。
自然界には“輪郭線”なるものは存在しませんからね。なので強調しすぎても不自然になってしまうのですよ。アカデミックで写実的な絵を描いているわけではありませんが、デフォルメの効いた絵として違和感のない絵を描いていくことの難しさがあるわけです。
実は今回もその輪郭線について色々と悩みましてね……。
元々は太い輪郭線のマンガチックな絵にしようかと思っていたのですが、それだと(均一な線で描写しなくてはならない都合上)細部がつぶれてしまうのです。ペンで描いているのではないので、細い線と太い線の接合部でどうしても不整合が発生してしまうんですね。
更に今回は色パレットを変更したこともあって、各パーツに設定した輪郭線同士が(色彩的に)マッチングしない-----頭髪の輪郭線に顔や身体の輪郭線が負けてしまうということが発覚し、最後まで四苦八苦でした。今イラストの制作の遅れもこれが一因でした……。
結局、やや濃い目の色を使ってとても細い輪郭線を描くことでこの問題に一応の決着をつけました。

それでも胸周辺は違和感が拭えません。

ところで陰毛の方ですが(笑)、こちらは、「ピクセレート」-「ぶれ」フィルタを二回かけた上で、ぼかしをかけたレイヤーを複製して、二枚重ねにすることで、何とか及第点くらいの表現になりました。

ま、お見せする機会はまずありませんので、どうでもいいんでしょうけどね(爆)。
裸ばかり載せてると、アダルトサイトと勘違いされそうですので、そろそろ服を着せましょう(笑)。
衣装も作業手順は身体と同じです。今回はディテールが細かくないこともあって、あまり神経質にならずに作業を進めることが出来ました。
スクール水着

ビキニ

ついでに透けたバージョン(笑)

結局、明度85~90%程度のグレーでマスクを該当部分にかけてやるほうがそれらしく見えました。
後は背景を描くだけ。
スイカは既に描いていましたが、さらに上から下へのグラデーションを掛けて、らしく見せてます。

ただ形が整いすぎて、CGっぽさは払拭できてませんね……。
砂浜はノイズ等を使って、それらしいテクスチャを重ねています。

海面もノイズを掛けて一度ぼかした後、ぶらしたりしているのですが、結局ペンタブレットで白い波頭をそれらしく描いた方が効果があったようですね(苦笑)。
雲は、以前描いたイラストからデータを流用しました。

(03_14)
完成形
A

B

実は、2016年7月28日に掲載した版と、完成版は細部が異なってます。
旧版

輪郭線のサイズ、及び膝のディテール(ぼかしフィルタの掛け忘れ)を修正しています。
以上、駆け足ながら「2016年暑中見舞い」イラストのメイキングでした。
技術的な事柄には触れませんでしたが、結構大変な工程を経ていることが伝われば幸いです。
真面目な話、毎回描く度に「あ~、面倒喰せぇ~!!」と嘆きながら作業しています。顔とかはいいんですが、頭髪は本当にもう苦行で……。描いた分こちらの髪の毛が無くなるんじゃないかと思うくらいたいへんな思いをして描いてます。
なので服を描くときは余力があまり残ってなく、水着みたいな布面積の少ない方が楽が出来ていいんですね。
ということで、残暑見舞いは順調に遅れてます(爆)。
今回は多くの課題に挑んだ一方で、たくさんの宿題が残りました。個人的には決して満足のいく作品とはなりませんでしたが、色々と発見もあった有意義な制作ではありました。皆様の目の保養となれば幸いです。
<補足>
顔について触れるのを忘れていましたので、ここで補足しておきます。
顔の作業も基本的には身体と同じなのですが、顔にはメイクを施してありますので、そのメイクが顔に馴染むよう、自然な感じになるように丁寧に作業していきます。
さて、その効果はどのようなものでしょうか。
化粧なし

化粧あり

いかがでしょうか?
今回の例は少し判りづらいかも知れませんが、華やかさは出てるんじゃないかと思います。
以上、駆け足ながら「2016年暑中見舞い」イラストのメイキングでした。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
今回の作業は、最終の仕上げ作業です。

前回に引き続き、今回の記事も15歳未満の読者の閲覧を禁止させていただきます。御了承ください。
決してアダルトコンテンツではありませんが、当Blogらしからぬ、悩ましい(?)画像が今回も氾濫します故、15最未満の読者の閲覧はご遠慮ください
本当に15歳以上だよね?
では、参りましょう。
今回の“仕上げ作業”ですが、端的に言うと、各色の境界をぼかして馴染ませる、自然なグラデーションに見せる作業が主となります。ですので作業自体は単純ですが、マシンパワーがモノをいう、そんな工程になります。
まず、前回記事までの作業データをPhotoshopに読み込ませたもの。

レイヤーの数がとてつもない値になってますので、レイヤーセットにして管理します。
あとは各レイヤーをぼかし(ガウス)フィルタを使ってぼかしていくのですが、体幹や足、腕などの面積の広いところと、首筋や膝上、腹筋の割れ目、細かな部分とで値を変えていく必要があります。選択範囲やマスク等を上手に利用しましょう。

私は、ぼけ具合の違うレイヤーを複数用意して、マスク処理してします。
ぼかし作業したあとは必ずマスク処理してください。そうしないとご覧の通り、ボケ足が身体からはみ出してしまいます。

気をつけてくださいね。
それから輪郭線のレイヤーをコピーしたものを乗算で掛けて、適度にぼかしてやると、立体感をより表現することが出来ます。


正直、もう輪郭線いらないんじゃないかっていうくらいに。
ただ、顔に関しては輪郭線を描かないわけにもいかず、それを考慮すると、身体の方も輪郭線は必要になってきます。
ただ、この輪郭線というものもなかなか厄介なもので……。
自然界には“輪郭線”なるものは存在しませんからね。なので強調しすぎても不自然になってしまうのですよ。アカデミックで写実的な絵を描いているわけではありませんが、デフォルメの効いた絵として違和感のない絵を描いていくことの難しさがあるわけです。
実は今回もその輪郭線について色々と悩みましてね……。
元々は太い輪郭線のマンガチックな絵にしようかと思っていたのですが、それだと(均一な線で描写しなくてはならない都合上)細部がつぶれてしまうのです。ペンで描いているのではないので、細い線と太い線の接合部でどうしても不整合が発生してしまうんですね。
更に今回は色パレットを変更したこともあって、各パーツに設定した輪郭線同士が(色彩的に)マッチングしない-----頭髪の輪郭線に顔や身体の輪郭線が負けてしまうということが発覚し、最後まで四苦八苦でした。今イラストの制作の遅れもこれが一因でした……。
結局、やや濃い目の色を使ってとても細い輪郭線を描くことでこの問題に一応の決着をつけました。

それでも胸周辺は違和感が拭えません。

ところで陰毛の方ですが(笑)、こちらは、「ピクセレート」-「ぶれ」フィルタを二回かけた上で、ぼかしをかけたレイヤーを複製して、二枚重ねにすることで、何とか及第点くらいの表現になりました。

ま、お見せする機会はまずありませんので、どうでもいいんでしょうけどね(爆)。
裸ばかり載せてると、アダルトサイトと勘違いされそうですので、そろそろ服を着せましょう(笑)。
衣装も作業手順は身体と同じです。今回はディテールが細かくないこともあって、あまり神経質にならずに作業を進めることが出来ました。
スクール水着

ビキニ

ついでに透けたバージョン(笑)

結局、明度85~90%程度のグレーでマスクを該当部分にかけてやるほうがそれらしく見えました。
後は背景を描くだけ。
スイカは既に描いていましたが、さらに上から下へのグラデーションを掛けて、らしく見せてます。

ただ形が整いすぎて、CGっぽさは払拭できてませんね……。
砂浜はノイズ等を使って、それらしいテクスチャを重ねています。

海面もノイズを掛けて一度ぼかした後、ぶらしたりしているのですが、結局ペンタブレットで白い波頭をそれらしく描いた方が効果があったようですね(苦笑)。
雲は、以前描いたイラストからデータを流用しました。

(03_14)
完成形
A

B

実は、2016年7月28日に掲載した版と、完成版は細部が異なってます。
旧版

輪郭線のサイズ、及び膝のディテール(ぼかしフィルタの掛け忘れ)を修正しています。
以上、駆け足ながら「2016年暑中見舞い」イラストのメイキングでした。
技術的な事柄には触れませんでしたが、結構大変な工程を経ていることが伝われば幸いです。
真面目な話、毎回描く度に「あ~、面倒喰せぇ~!!」と嘆きながら作業しています。顔とかはいいんですが、頭髪は本当にもう苦行で……。描いた分こちらの髪の毛が無くなるんじゃないかと思うくらいたいへんな思いをして描いてます。
なので服を描くときは余力があまり残ってなく、水着みたいな布面積の少ない方が楽が出来ていいんですね。
ということで、残暑見舞いは順調に遅れてます(爆)。
今回は多くの課題に挑んだ一方で、たくさんの宿題が残りました。個人的には決して満足のいく作品とはなりませんでしたが、色々と発見もあった有意義な制作ではありました。皆様の目の保養となれば幸いです。
<補足>
顔について触れるのを忘れていましたので、ここで補足しておきます。
顔の作業も基本的には身体と同じなのですが、顔にはメイクを施してありますので、そのメイクが顔に馴染むよう、自然な感じになるように丁寧に作業していきます。
さて、その効果はどのようなものでしょうか。
化粧なし

化粧あり

いかがでしょうか?
今回の例は少し判りづらいかも知れませんが、華やかさは出てるんじゃないかと思います。
以上、駆け足ながら「2016年暑中見舞い」イラストのメイキングでした。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
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