帰ってきた、まくらをそうじ

　まどか
「……てな感じでしゃべればいいのか？　母ちゃん」


　ルカ
「いや、私はあなたの母親じゃなくて……」


　まどか
「細けぇことはいいんだよ、髪の色が同じで顔の形が似ていればそれで十分じゃねぇか！　それよりも反省会だ！　父ちゃん、出番だ！」



「“父ちゃん”って……」


　ルカ
「SAN値下がったままだけど、いいの？」



「まあ、この姿が示すとおり、ほとんど何も達成できずに終わった感が残る年になっちゃいましたね。原因も様々にあるんですが……」


　まどか
「原因ってなんだ…？」



「一番のそれはやっぱり時間がなかったってことですかねぇ……。」


　ルカ
「それはまたどうして？」



「いやその……、私も生活費を稼がないといけないわけで……、なのでその分、創作／制作に関わる時間が激減したと……」


　ルカ
「その割りには全然お金を入れてはいないようだけど……」



「ハハハ…（汗）、ちょっとその、目論見が外れましてね……、ちょっと考え中ではあるんですが、まあ、いろいろと世の中うまくいかんのですよ、困りますねぇ……（滝汗）」


　まどか
「それはわかったから、“原因”って、何なんだ？」



「いや、それはさっき言ったとおり……」


　まどか
「そうじゃねぇ！　ワシは“原因”が知りたいんだ!!」


　ルカ
「ちょっと待って、まどかちゃん、あなた、もしかして“原因”という言葉の意味を知りたいの？」


　まどか
「えっ？　それを教えてくれるんじゃなかったか!?」



「ダミダ、コリャ」



　ルカ
「話を戻しましょう、今年の活動が不活発に終わった主因は、単純に時間がなかったからということなの？」


　まどか
「“しゅいん”って……“ハンコ”？」


ルカ
「それは“朱印”って……、難しい言葉はわかるんかい！　いや、そうじゃなくて……、話の腰を折らないでくれるかしら？」


　まどか
「えっ？　腰は揉むンじゃなかったのか？」



「話が進まなくなるのでその辺にしておきましょう。……時間がなかったのも大きいけれど、その他に年の前半は本家WEBサイトの移転作業があったし、夏にはイラストの制作に掛かりきりだったし、11月下旬あたりに頼まれたイラストの制作に三週間ほど費やしていたから、そのアオリを喰ったというところもあるかな。」


　まどか
「意外と仕事してんじゃねぇか!?」



「でも金になってないからねぇ～。先の二つは営業ツールみたいなものだし、この間やっていたのはボランティアみたいなものだったから……。」


　ルカ
「色々と、突っ込みどころがありそうね……」


　まどか
「じゃ、その辺をもっと詳しく取り調べてみようか！」


（続く）

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