自己との対話~2016年を振り返る(2)

「毎度お馴染み、恒例の年末特別企画『自己との対話~2016年を振り返る』だよ! 2016年の活動内容について切り込んでいくよ!」

「こういう口調は疲れるな……」

「……まったく、まどかちゃんをこんなキャラにしたのはいったいどこの誰かしら!?」


「ネット住民です!!」

「それはともかく、今年一年の反省会だ! 今年は成果がほとんどなかったな!」

「前回、“時間がなかった”と言っていたけれど、他にも原因がありそうだったわね?」

「そうですね、前回も触れましたが、今年は4月に本家WEBサイトの移転作業に一月丸々費やしてました。また夏には暑中見舞いと残暑見舞いの制作で、これまた一月以上掛かってしまいましたし、11月下旬には依頼案件でイラスト制作に三週間ほど時間を取られてしまいました。要するに、三ヶ月は主たる活動が出来なかったことになるわけです。」

「でもそれは年初からわかっていたことじゃなかったの?」

「そうですね、11月下旬の依頼案件はともかく、4月のサイト移転と暑中見舞いはわかってたし、予定も組んでました。あと依頼案件がなければクリスマス用のイラストも描いていたと思います。」

「じゃあ、どうして予定が狂ったんだ!?」

「それは、今年のメインプロジェクトだった新作漫画の制作が予想以上に遅れたことでしょうか。そしてこの遅れが他のプロジェクトにも悪影響をもたらした、と。」

「新作漫画ってなんだ?」

「時々報告があがってる『見習い天使マリエルはごきげんななめ』のことよね?」

「そうです。」

「その新作漫画の進捗が遅れているってどういうことなの? ちっとも全容が見えてこないんだけど……。」

「ええ、実はこの漫画ネーム等は第一部全13話中、半分くらいは出来上がっていて、原画も第一話分は既に出来上がってるんですが、その後の工程にちょっと問題があって……。」


「問題??」

「まず一つは制作法にあって、いまのところ原画をPCに取り込んでからあらためてベジェ曲線で描き直してるんですよ。この作業のおかげで時間を喰ってるというのが大きいですね。」

「なんでそんなことをしてるんじゃ?」

「そりゃきれいに仕上がるからですよ……。Blogに掲載された画像を見ればわかるとおり、描き直さないと見るに耐えない……、要するに下手だからなんですが、下手なりに見せられるものをつくるには、今のところベジェで描き直す以外にない……。」

「他の方法は試さなかったの?」

「立ち上げの段階ですからね……。とりあえず一番なれた方法でつくってみて、問題点を洗い出してみようと思ったんです。……まあ、色々と問題が有り有りでしたが。」

「でもこのままじゃまずいだろ!」

「そうですね、なので二話目からは別の方法でいこうと考えてます。本当は新しいツールを導入するのが一番いいのではないかと思うのですが、それに投資する予算がないので、現状のツールで一番いい落しどころを探っているというのが現状です。」

「するとお披露目までにはまだまだ時間が掛かりそうだな……」

「一応、第一話の原画は既に出来上がっていて、ネームも半分近く揃ってますので、実務工程が短縮できれば、早く公開できるのですが、問題はクオリティを低下させずに作業を早めるかというところで……」

「難しいの?」

「その見極めをするのが自分一人なので、どうしても厳しくなっちゃいますよね。」

「あ~!」

「どういうこと?」

「つまり、下手なものは出せないという意識が働くから、極限まで頑張っちゃうわけでしょう? 自分自身ではブレーキを掛けられない……」

「そうですね、“もうこれで充分だよ”といってくれる人がいないので、最善を目指しちゃうわけなんです。もっとも私の場合“最善”であっても“まだ足りないって”いわれると思うのですが……。」

「ま、何とかうまくやってくれや、楽しみにしてるからよ!」

「ほんとですか!?」

「ちゅうか、ワシ、面白い漫画読みたいんじゃ! 今年『こち亀』終わっちまったからな! その穴埋めになるんだったら……」

「それはハードル高すぎ!」
(続く)
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