帰ってきた、まくらをそうじ

　まどか
「今年の８月はびっくりしたぞ！　いきなりすっぽんぽんの女の絵が出てくるんだからな！」



「シッ、シーッ！」


　ルカ
「何それ、どういうこと？　……聞いてないわよ!?」


　まどか
「父ちゃん、エッチな絵を描いてたんだ！」



「エッチじゃない！　ゲージツだ！　それにあの記事は15歳未満は閲覧禁止だ！」


　ルカ
「どういうことか詳しく話してくれるかしら……!?」



「ええっとですね、今年描いた暑中見舞いイラストのメイキング記事を掲載しまして……。その際どうしても衣服を身に着けていない人体に関して言及しなければならないためにですね……、」


　ルカ
「それで、裸体画を見せた、と……。」



「……そ、そうです。」


　ルカ
「何で私を呼ばないのよ！」






「えっ!?」



「そういう時はナイスバディな私の役目でしょう？」


　まどか
「母ちゃんの裸は見たくないな～！」



「嫁の裸は見せたくないな～！　……っていうか、絵の説明だから意味ないでしょ！」



「ですよね～！（テヘペロ）」


　まどか
（もしかして、母ちゃん、脱ぐ気満々だったのか……）


　ルカ
「とはいえ、今年は特段、イラストの制作点数が増えてないように見えるけど？」



「そうですね、点数自体は変わってないです。ただ、残暑見舞いの制作が遅れて、結局来年の公開になった一方で、依頼案件があったりで、何かしら描いていた気がしています。まあ、新作漫画描いていたからかもしれませんが。」


　まどか
「どうなんだよ、そっちのエロ絵のほうは？」



「エロ絵じゃない！　真面目に言うと、そういう大きい男のお友達が喜ぶようなイラストは描くつもりはないです。依頼もないでしょうし、描けないし（苦笑）。ただ、今年は今までやってきたことの正しさを証明したような年でもありました。、……なんと言うか、ほんの少し手ごたえを感じた年でした。なので、ひょっとすると来年は正念場となる年になるかもしれません。ならない可能性も大ですが（爆）。」


　ルカ
「何にせよ、希望が持てる年になったと言うことね。」



「というか、迷いが少なくなってきたと言う感じかな。」


　まどか
「来年が楽しみだな！」



「飛躍が出来るというところまではいかないと思うけどね。」


　まどか
「まあ、頑張ってくれや。ワシ、フェラーリに乗りたいからな！」


　ルカ
「あら、乗るならやっぱりポルシェよ、ね？　そうでしょ？」



「いや、それは無理……」






「頑張りなさい!!」


（続く）

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