“迷宮”メイキング(11)~光を伴い、出現(その1)
今回はリクエストのあった、第11話最後のページ、光に包まれて現れる謎の騎士(セイバー)のメイキングを紹介しましょう。

これは、第11話の肝ともいえるシーンだったので、(要するに第11話は、このシーンを見せるための回だった;笑)、力を入れて作業してました。
まず、逆光でセイバーさんを撮影し、

切り抜きます。

そしてもう一枚、同じ角度で露出の違うもの(ローキーで撮ったもの)を用意し、

同様に切り抜きます。

露出の違う二枚を用意することが肝要ですが、三脚使っても微妙にずれることが少なくありませんので、リモコンなどがあるととても便利です。(ケーブルレリーズが使えたら楽なんですけどネ)。
準備も出来たので、作業に入りましょう。
明るい方をベースに、暗いほうを上に重ね、光が回り込む端をマスクしていきます。

こんな感じになるのですが、
上に重ねた暗いほうの画像は、

このようなマスクをかけています
なので、上のほうの画像は

これだけしか使ってません。
さて、ここからが本番。画面を大きく広げ、白バックで作業します。

レイヤーを重ね、オブジェクトの端を白で塗りつぶしていきます。

ブラシツールを使ってもいいですし、切抜きに使用したパスから選択範囲を読み込み、それを拡大して塗りつぶしても構いません。出来るだけ大きめに、且つぼかしをつけたもので囲うようにします。
このレイヤーを“オーバーレイ”に設定します。

更にこのレイヤーをコピーして重ね、“ソフトライト”に設定します。

まだ足りないので、もう一回コピーして、再度“オーバーレイ”に設定します。

調整レイヤーを使って、明暗差を大きくしていきます。

これでも顔がわかってしまうので、、その部分を黒く塗りつぶします。

“乗算”でもいいのですが、ここでは“焼き込み(カラー)”を使いました。
グリーンバック撮影ゆえに、背景の色(緑)が被ってしまってますので、補色を乗せて打ち消していきます。

これらの作業は、実際には試行錯誤です(苦笑)。
では、BGを重ねましょう。

本来はBGを重ねてから上記の作業をしますが、今回は(説明のため)あえて工程を逆にしています。

単純にBGを重ねると、オブジェクトで使用した調整レイヤーの補正が入って、眩しさが落ちてしまいましたので、修正を施します。
今回はこのBGの下に白バックのレイヤーがありますので、これを利用しましょう。

BGの不透明度を落として、白バックと馴染ませることで、“眩しさ”を出してみます。
足元がまだ馴染んでいませんので、ブラシツールを使って、白を加えていきます。(レイヤーは“ハードライト”に設定しました)

実際は足元まで使用することはありませんでしたが、トリミングに頼ると、後々困ることが出てきかねませんので、手を抜かずに作業します。
完成

眩さの加減は、場面やストーリーの流れによって変わってくる思いますので、必ずしもこれがベストというわけではないと思いますが、レイヤーの不透明度や掛けかたを調整することで、色々と面白い表現が出来きますので、皆さんも機会があれば挑戦してみてください。
以上、フィギュア漫画「Final Labyrinth~涼宮ハルヒの迷宮(仮題)」第11話、P8最後のコマのシーン作成に関するメイキング記事でした。
次回もメイキングに関する記事を掲載する予定です。お楽しみに!

これは、第11話の肝ともいえるシーンだったので、(要するに第11話は、このシーンを見せるための回だった;笑)、力を入れて作業してました。
まず、逆光でセイバーさんを撮影し、

切り抜きます。

そしてもう一枚、同じ角度で露出の違うもの(ローキーで撮ったもの)を用意し、

同様に切り抜きます。

露出の違う二枚を用意することが肝要ですが、三脚使っても微妙にずれることが少なくありませんので、リモコンなどがあるととても便利です。(ケーブルレリーズが使えたら楽なんですけどネ)。
準備も出来たので、作業に入りましょう。
明るい方をベースに、暗いほうを上に重ね、光が回り込む端をマスクしていきます。

こんな感じになるのですが、
上に重ねた暗いほうの画像は、

このようなマスクをかけています
なので、上のほうの画像は

これだけしか使ってません。
さて、ここからが本番。画面を大きく広げ、白バックで作業します。

レイヤーを重ね、オブジェクトの端を白で塗りつぶしていきます。

ブラシツールを使ってもいいですし、切抜きに使用したパスから選択範囲を読み込み、それを拡大して塗りつぶしても構いません。出来るだけ大きめに、且つぼかしをつけたもので囲うようにします。
このレイヤーを“オーバーレイ”に設定します。

更にこのレイヤーをコピーして重ね、“ソフトライト”に設定します。

まだ足りないので、もう一回コピーして、再度“オーバーレイ”に設定します。

調整レイヤーを使って、明暗差を大きくしていきます。

これでも顔がわかってしまうので、、その部分を黒く塗りつぶします。

“乗算”でもいいのですが、ここでは“焼き込み(カラー)”を使いました。
グリーンバック撮影ゆえに、背景の色(緑)が被ってしまってますので、補色を乗せて打ち消していきます。

これらの作業は、実際には試行錯誤です(苦笑)。
では、BGを重ねましょう。

本来はBGを重ねてから上記の作業をしますが、今回は(説明のため)あえて工程を逆にしています。

単純にBGを重ねると、オブジェクトで使用した調整レイヤーの補正が入って、眩しさが落ちてしまいましたので、修正を施します。
今回はこのBGの下に白バックのレイヤーがありますので、これを利用しましょう。

BGの不透明度を落として、白バックと馴染ませることで、“眩しさ”を出してみます。
足元がまだ馴染んでいませんので、ブラシツールを使って、白を加えていきます。(レイヤーは“ハードライト”に設定しました)

実際は足元まで使用することはありませんでしたが、トリミングに頼ると、後々困ることが出てきかねませんので、手を抜かずに作業します。
完成

眩さの加減は、場面やストーリーの流れによって変わってくる思いますので、必ずしもこれがベストというわけではないと思いますが、レイヤーの不透明度や掛けかたを調整することで、色々と面白い表現が出来きますので、皆さんも機会があれば挑戦してみてください。
以上、フィギュア漫画「Final Labyrinth~涼宮ハルヒの迷宮(仮題)」第11話、P8最後のコマのシーン作成に関するメイキング記事でした。
次回もメイキングに関する記事を掲載する予定です。お楽しみに!
- 関連記事
-
- “迷宮”メイキング(12)~“藪を掻き分ける”失敗例
- “迷宮”メイキング(11)~光を伴い、出現(その2)
- “迷宮”メイキング(11)~光を伴い、出現(その1)
- “迷宮”メイキング(10)~背景制作(その2)
- “迷宮”メイキング(10)~背景制作(その1)
スポンサーサイト