PC18号機がやってきた(2)~スティックPCを繋げよう
唐突ながら(?)PC18号機として我が家にやってきたスティックPC Diginnos Stick DG-STK1B。

本日はこのスティックPCの利用/接続の注意点について、ハードウェアの観点から記述していきたいと思います。
スティックPCは、HDMI端子を持つTVやモニタに直接挿して利用することを念頭に置いた設計であることは、前回の記事で説明したかと思います。

これによって、モニタ等と一体化して利用できるということが“ウリ”だったりするわけなのですが……。

接続するデバイスによっては、上の画像のように、ちょっと宜しくない感じになってしまいます。
何が問題かというと、これは我が家のリビングのTVなんですが、ご覧の様に画面背部に真横に挿す形になってるんですね。
こういう接続だと、スティックPCの自重がコネクタ部への負荷となってかかり、破損の一因となってしまいます。この機種はメタルボディですから他製品よりも重く、それ故に負荷も大きいものとなりがちです。
困りますね(苦笑)。
また複数のHDMI端子をもつTV/モニタの場合、機種によってはその位置が隣接しすぎて、

スティックPCを挿すと、もう一つの端子が使用できなくなることもあります。
……ということで、上記二例のような場合は延長ケーブルを介して接続することを強くお勧めします。
ただしTVやモニタの画面が大きく、なお且つ端子の位置が高い場所についている場合、

延長ケーブルの長さが足りず、宙ぶらりな状態になってしまうことがあります。
これもまたケーブルから本体が抜け落ちるなどして、最悪の場合本体やその他の機材を破損してしまう可能性があります。
ですので、実際にスティックPCをご利用される場合は、接続するデバイスをよく調べて、必要があればケーブルを買い足すなどしてください。
ところで、前回の記事で私は“HDMI-DVIアダプタを介してモニタに接続する”と記述したかと思いますが、ここにも意外な盲点がありました。
というのも、モニタの台座と干渉してしまうものが一部あるんですね。

※無事接続できた例。一部製品によっては、アダプタとケーブルの端子の接続部が台座の間接に干渉するものがあった。なお、右の青い端子の白いケーブルはアナログRGBケーブル。
画像のように台座が干渉しないものに変更しましたが、これは実際に繋げてみるまで気がつかなかったところだったので、皆さんも気をつけてください。
モニタに関してはここまで。
次は、USB関連。
スティックPCは、ほとんどの製品でBluetoothに対応していますが、ペアリングする必要がある関係で、最低1回はUSB接続のキーボード&マウスの利用を迫られます。
まあ、予備のものとか、余りものがあれば、それを繋げればいいのですが、そうでない場合は何処からか借用なり調達するなりしなければなりません。
ところが、スティックPCのUSBコネクタは一つしか設けられていないことが多いのです。(ただしDiginnos製品は二つ)。
したがって、USB接続のキーボード&マウスの他、USBハブも必要になってきます。
というより、必需品ですかね、USBハブ。
みなさんご存知の通り、USBハブにはバスパワー式とセルフパワー式の二種類がありますが、利用形態にも寄るのですが、個人的にはセルフパワー式のUSBハブをお勧めします。
バスパワー式だとPC本体から電源を供給されますが、スティックPC自体、その能力が低いため、接続するデバイスによっては電力不足に陥ります。(特にストレージ等)。
セルフパワー式であればUSBハブそのものから電源が供給されますので、その心配は少なくなります。(その分化可搬性に劣るので、モバイル用途には向かなくなります)。
スティックPCは内部ストレージの容量が少なく、どうしても外部ストレージを必要とします。多くの製品でMicroSDカードスロットが設けられてあり、それを利用することが前提の設計となっていますが、時には外付けHDDや光学ドライブを接続したくなるときもあるでしょう。また、USBメモリを接続したり、メモリーカードリーダを繋いでMicroSDカード以外の媒体を読み書きする機会もあるかもしれません。
スティックPCを普通のデスクトップPCのように利用することを考えているならば、電源供給に限りがあるバスパワー式よりも、電源に余力があるセルフパワー式を選んだ方がいいと思います。
ちなみに、“どうしてもUSBハブを使用したくない”という人に勧めたいのがMac用のキーボード。
実はMacのキーボードはUSBハブを兼ねていて、これにマウス等を接続できる仕様になっているんですね。
実際にスティックPCがやってきて半月は、Macのキーボードを繋げて使ってました(笑)。
一部キーアサインが違っていたりするので、WindowsPC用としてはやや使いづらいところもあるのですが、(読み替えるフリーソフトもあります)、Mac用キーボードを利用するというのも選択肢の一つとしてお勧めしておきます。
ところでUSB接続のPC/AT用キーボードには、Mac用キーボードのようなUSBハブの機能を持たせた製品が見当たらないんですが、何故なのでしょうか…………??
さて、昨今のPCは電源とUSBの他にネットワークのケーブルが必ず繋がっているものですが、スティックPCの場合、ほとんどの製品が無線ネットワークに対応しています。
ですので基本的に電波を認識し、ネットワークの設定に誤りがなく、かつ暗号キーを正確に入力してさえすれば、ネット接続できるはずです。
“Diginnos製品は無線ネットワークが繋がりづらい”という記事を見受けることもありましたが、我が家では問題なく電波を認識してました。(我が家には無線LANルータが二台あり、二台ともきちんと認識しました)。
ただ、無線LANの周波数帯とBluetoothのそれとは近く、干渉しやすいこともあり、“繋がりづらい”と報告した人はその症状が出ていた可能性があります。
この部分を詳しく検証したかったのですが、あいにくBluetoothデバイスを持っておらず、確認するには至りませんでした。
もし機会に恵まれましたら、あらためて検証してみたいと思います。
ちなみに、正しい暗号キーを入力しても繋がらないというケースが稀にありますが、そのときは一度16進法表記で確認してみてください。
実際に遭ったのですが、暗号キーを正しく入力したにも関わらず接続できない------で、16進法で確認したら、末尾の値が違っていたなんてことがありました(苦笑)。
多分何らかの原因で変換に失敗したのだと思いますが……。
なお、どうしても無線LANでは接続できない場合は、USB-LAN変換アダプタなるものがありますので、それを使えば有線で接続することができます。

画像のタイプはUSBハブと一体になったもので、LANケーブルの他、USBデバイスを接続することができる便利アイテムです。
スティックPCはその小ささと手軽さ故に、いろいろと面白いことができるPCではありますが、実際利用するにあたっては、少々のコツがあったり、他のデバイスが必要だったりすることがあり、なかなかクセのあるPCでもあります。
なお、一部ヘビーユーザーが利用している外部冷却デバイス(USBファン&ヒートシンク)については、今回は触れていません。
これ-----スティックPCの冷却に関しては、後日考証をしてみるつもりです。
以上、スティックPCのハードウェア・インストレーションに関する(私なりの)注意点でした。
次回もスティックPCに関するリポート------実際の使用感などをお届けする予定です。お楽しみに!

本日はこのスティックPCの利用/接続の注意点について、ハードウェアの観点から記述していきたいと思います。
スティックPCは、HDMI端子を持つTVやモニタに直接挿して利用することを念頭に置いた設計であることは、前回の記事で説明したかと思います。

これによって、モニタ等と一体化して利用できるということが“ウリ”だったりするわけなのですが……。

接続するデバイスによっては、上の画像のように、ちょっと宜しくない感じになってしまいます。
何が問題かというと、これは我が家のリビングのTVなんですが、ご覧の様に画面背部に真横に挿す形になってるんですね。
こういう接続だと、スティックPCの自重がコネクタ部への負荷となってかかり、破損の一因となってしまいます。この機種はメタルボディですから他製品よりも重く、それ故に負荷も大きいものとなりがちです。
困りますね(苦笑)。
また複数のHDMI端子をもつTV/モニタの場合、機種によってはその位置が隣接しすぎて、

スティックPCを挿すと、もう一つの端子が使用できなくなることもあります。
……ということで、上記二例のような場合は延長ケーブルを介して接続することを強くお勧めします。
ただしTVやモニタの画面が大きく、なお且つ端子の位置が高い場所についている場合、

延長ケーブルの長さが足りず、宙ぶらりな状態になってしまうことがあります。
これもまたケーブルから本体が抜け落ちるなどして、最悪の場合本体やその他の機材を破損してしまう可能性があります。
ですので、実際にスティックPCをご利用される場合は、接続するデバイスをよく調べて、必要があればケーブルを買い足すなどしてください。
ところで、前回の記事で私は“HDMI-DVIアダプタを介してモニタに接続する”と記述したかと思いますが、ここにも意外な盲点がありました。
というのも、モニタの台座と干渉してしまうものが一部あるんですね。

※無事接続できた例。一部製品によっては、アダプタとケーブルの端子の接続部が台座の間接に干渉するものがあった。なお、右の青い端子の白いケーブルはアナログRGBケーブル。
画像のように台座が干渉しないものに変更しましたが、これは実際に繋げてみるまで気がつかなかったところだったので、皆さんも気をつけてください。
モニタに関してはここまで。
次は、USB関連。
スティックPCは、ほとんどの製品でBluetoothに対応していますが、ペアリングする必要がある関係で、最低1回はUSB接続のキーボード&マウスの利用を迫られます。
まあ、予備のものとか、余りものがあれば、それを繋げればいいのですが、そうでない場合は何処からか借用なり調達するなりしなければなりません。
ところが、スティックPCのUSBコネクタは一つしか設けられていないことが多いのです。(ただしDiginnos製品は二つ)。
したがって、USB接続のキーボード&マウスの他、USBハブも必要になってきます。
というより、必需品ですかね、USBハブ。
みなさんご存知の通り、USBハブにはバスパワー式とセルフパワー式の二種類がありますが、利用形態にも寄るのですが、個人的にはセルフパワー式のUSBハブをお勧めします。
バスパワー式だとPC本体から電源を供給されますが、スティックPC自体、その能力が低いため、接続するデバイスによっては電力不足に陥ります。(特にストレージ等)。
セルフパワー式であればUSBハブそのものから電源が供給されますので、その心配は少なくなります。(その分化可搬性に劣るので、モバイル用途には向かなくなります)。
スティックPCは内部ストレージの容量が少なく、どうしても外部ストレージを必要とします。多くの製品でMicroSDカードスロットが設けられてあり、それを利用することが前提の設計となっていますが、時には外付けHDDや光学ドライブを接続したくなるときもあるでしょう。また、USBメモリを接続したり、メモリーカードリーダを繋いでMicroSDカード以外の媒体を読み書きする機会もあるかもしれません。
スティックPCを普通のデスクトップPCのように利用することを考えているならば、電源供給に限りがあるバスパワー式よりも、電源に余力があるセルフパワー式を選んだ方がいいと思います。
ちなみに、“どうしてもUSBハブを使用したくない”という人に勧めたいのがMac用のキーボード。
実はMacのキーボードはUSBハブを兼ねていて、これにマウス等を接続できる仕様になっているんですね。
実際にスティックPCがやってきて半月は、Macのキーボードを繋げて使ってました(笑)。
一部キーアサインが違っていたりするので、WindowsPC用としてはやや使いづらいところもあるのですが、(読み替えるフリーソフトもあります)、Mac用キーボードを利用するというのも選択肢の一つとしてお勧めしておきます。
ところでUSB接続のPC/AT用キーボードには、Mac用キーボードのようなUSBハブの機能を持たせた製品が見当たらないんですが、何故なのでしょうか…………??
さて、昨今のPCは電源とUSBの他にネットワークのケーブルが必ず繋がっているものですが、スティックPCの場合、ほとんどの製品が無線ネットワークに対応しています。
ですので基本的に電波を認識し、ネットワークの設定に誤りがなく、かつ暗号キーを正確に入力してさえすれば、ネット接続できるはずです。
“Diginnos製品は無線ネットワークが繋がりづらい”という記事を見受けることもありましたが、我が家では問題なく電波を認識してました。(我が家には無線LANルータが二台あり、二台ともきちんと認識しました)。
ただ、無線LANの周波数帯とBluetoothのそれとは近く、干渉しやすいこともあり、“繋がりづらい”と報告した人はその症状が出ていた可能性があります。
この部分を詳しく検証したかったのですが、あいにくBluetoothデバイスを持っておらず、確認するには至りませんでした。
もし機会に恵まれましたら、あらためて検証してみたいと思います。
ちなみに、正しい暗号キーを入力しても繋がらないというケースが稀にありますが、そのときは一度16進法表記で確認してみてください。
実際に遭ったのですが、暗号キーを正しく入力したにも関わらず接続できない------で、16進法で確認したら、末尾の値が違っていたなんてことがありました(苦笑)。
多分何らかの原因で変換に失敗したのだと思いますが……。
なお、どうしても無線LANでは接続できない場合は、USB-LAN変換アダプタなるものがありますので、それを使えば有線で接続することができます。

画像のタイプはUSBハブと一体になったもので、LANケーブルの他、USBデバイスを接続することができる便利アイテムです。
スティックPCはその小ささと手軽さ故に、いろいろと面白いことができるPCではありますが、実際利用するにあたっては、少々のコツがあったり、他のデバイスが必要だったりすることがあり、なかなかクセのあるPCでもあります。
なお、一部ヘビーユーザーが利用している外部冷却デバイス(USBファン&ヒートシンク)については、今回は触れていません。
これ-----スティックPCの冷却に関しては、後日考証をしてみるつもりです。
以上、スティックPCのハードウェア・インストレーションに関する(私なりの)注意点でした。
次回もスティックPCに関するリポート------実際の使用感などをお届けする予定です。お楽しみに!
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