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十周年

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当Blogは開設から十周年を迎えました!
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2018年9月8日の近況

この度の、平成30年北海道胆振東部地震にて被災された皆様、近隣の皆様に対し、心よりのお見舞いを申し上げます。

今回の地震は震度7という激しい揺れが、北海道の中枢である道央一帯を襲っただけでなく、道内すべての地域で停電に見舞われる事態となりました。





はい、私も巻き込まれました。


私が住んでいる地域は北海道北東部にあるオホーツク管内。震源からは大雪山系を隔てた300km向こうにあり、震度も1ないしは2と、直接的には全く問題はなかったのですが、皆さん、もうご存知のとおり、それに伴う全道的な停電で為すすべない状態となりました。


地震の起きた9月6日の行動を振り返ると、早朝、停電が起きていることに気が付き、中学時代につくったラジオを点け、そこで地震の発生を知りました。


札幌市内でも道路の陥没等があったという知らせから、相当大きな規模の地震であることを感じましたが、ラジオの音声からでは想像の域を出ず、ビジュアルとしての衝撃はその後のこととなります。


とりあえず母親に地震があったことを伝え、朝食の準備を変更してもらいます。我が家はプロパンガスなのでこういった災害では影響が少ないのですが、それに加えて水道が使えたのは幸いでした。(道内の一部地域では停電の影響で断水となったところがあります)。


心配なのは冷蔵庫内の食品でしたが、こちらは24時間以内であれば鮮度は保てると母が言うので、母に任せることにしました。


状況を父にも説明し、食事と洗顔等を済ませたあとは、(何もできないので)、ラジオに耳をそばだて、読書の一日でした。


時折、救急車両の音が聞こえましたが、信号が停止していることの影響による事故なのか、それ以外のエマージェンシーなのか、こちらではわかりませんでした。


そんな中、都内に住む妹が心配をして電話をかけてきました。


災害時は緊急性のある電話以外は規制がかかることがあるのですが、こちらは直接的な被害を受けた地域ではありませんでしたので繋がったのでしょう。一応事の次第と状況を伝えておきました。


私は7年前の大震災時、首都圏で生活していたのですが、あの時と似たような状態になったと感じた瞬間でした。


さて、やることも特になく読書に耽っていたのですが、父のほうは業務を休むわけにはいかないので、現場へ行ったようですが、顧客との連絡に難儀しているようでした。


特にこの管内は酪農が多く、またそのほかにも漁業や水産加工といった食品に関わる産業が多いこともあって、停電による影響は決して少なくないものでした。


また、停電の影響でほとんどの商店や金融、生活サービスは休業を余儀なくされ、唯一営業していたガソリンスタンドには長蛇の列ができていました。


個人的には7年前に見た光景ではあったのですが、あの当時、こちらはほとんど影響の受けなかった地でしたので、記憶の風化も相まって、大震災時に発生したような混乱が繰り返されたのでしょう。


さて、ラジオから火力発電所の再稼動を始めている報が流れてきましたが、最初の通電が道央近辺からとの知らせに、“ああ、やっぱりこちらは後回しだね”と、肩をすくめ、読書を続けました。過疎地ならではの悲哀というところでしょうか。6日中の通電を期待することはあきらめました。


ですが、この“一部地域での通電”のおかげで、新聞(夕刊)が届き、このとき初めてビジュアルとして、今回の地震の被害を知ることとなります。


と、そんな感じで一日が過ぎ、暗がりの中での夕食。


私はまだ明るさが残るうちに食事を終えていたのですが、父母はろうそくの中で食事をとっていたようです。


本当は危ないので推奨しかねるのですがね。


そしてこの日は早めの就寝となりました。だってやることないし、ライトの電池もったいないですしね。(懐中電灯は私個人だけでも4つほど保持してました;笑)



結局、停電が解消したのは翌9月7日午前2時頃でした。(ビデオとNASの起動音で目が覚めました)。



電気が通じたことで、ホッと一息。いつもの生活に戻れる------と思いたかったのですが、通電したのもまだ一部だけで、停電とその影響は二日目も残っていました。


近隣の店舗は、食料品がほぼ売り切れ状態。カセットコンロのガスなども品切れとのことでした。(7年前を思い出すなぁ… ^^;)。一部の信号はまだ点いていないようで、路線バスも安全を確保できないということでこの日も運休。信号設備への通電が為されていないので、鉄道も当然運休です。


この地域は自動車がなければ生活できない土地とはいえ、こういった事態が続くと、鉄道の利用はさらに減るような気がしますな…。



-----こういった感じで、6日、7日は過ぎていきました。



地震発生三日目の今日現在も、影響はまだ残っているようで、なんというか、地震の被害はないのに、(停電のために)被災地になってしまった、そんな感じです。(ちょっと不謹慎な発言かもしれませんが)。


もっと率直に言えば、停電がなければ地震による被害・影響をもう少し抑えることができたのでは? と感じるというのが本音です。


電気が止まった、そのロジックは理解できるのですが、納得はできない、そんな感情は残ってます。


北海道の東半分だけでも通電していれば、道央への物資の輸送などもできたでしょうし、流通の混乱も広がらなかったのではないかと感じることがあります。


そのあたりは今後十二分に検証していく必要があるでしょう。



さて、その“ありがたい”、生活になくてはならない電気関係ですが、ようやく全道の大半で停電が解消されるようになりましたが、(近隣の市に住む私のもう一人の妹のところは、昨晩通電したそうです)、まだ電気が通っていない地域もありますし、供給できる電力もまだまだ不足している現状です。計画停電も検討されている状況で、しばらく我慢を強いられる日々が続きそうです。一般家庭はもちろんですが、経済活動にも影響が出るわけで、それは工場だけではなく、前述したとおり、商店、金融、生活サービス、農業、漁業、その他あらゆる分野に及びます。


こういったとき、娯楽産業が槍玉に挙げられることがあるのですが、それに従事している人たちも稼がなければ生活できないわけですから、後ろ指を差すべきではないと思います。
(ちなみに近隣のパチンコ店は昨日営業を再開していましたが、人のいない台では明かりを消すなど、それとなく節電はしていたと、母が言ってました)。


まあ、現状を知らず、偏見と個人の勝手な正義感に駆られて攻撃的な発言をするのは控えるべきでしょうね。こういった事態においては特に。


そういった意味では、人の心を潤す娯楽もまた、非常時には大切なものなのでしょうね。



話が随分それましたが、以上、今回の大地震における、同じ道内ながらも遠く離れた地で起こった、個人的な出来事について書いてみました。


最後に、被災地の皆さん、ご自身の安全を最優先に行動してください。



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地震お見舞い

この度の震災に関してお見舞いを申し上げます。

何かできることがあればおっしゃってください。

一日も早い復興をお祈りしています。

RE:地震お見舞い

>>黒江龍雄様

温かいお言葉、ありがとうございます。

こちらは停電もほぼ解消し、徐々に通常の生活に戻りつつありますが、
電力供給が脆弱ということで、先行きが不透明ですね

現状一番心配なのが物流面でしょうかね。
道内はもちろんですが、本州からの荷送に
制約がある状態ですので、
こちらが早く元通りになって欲しいところです。

こちらよりも(本当の被災地である)道央圏のほうが深刻です。
ですので、道央圏へのご支援いただければ幸いです。
(募金とかでも充分です)

コメントありがとうございました。
プロフィール

あねさと

Author:あねさと
フェレットとフランス車を
こよなく愛する人生の浮浪者
お絵描きや1/12フィギュアを
使った漫画など、色々と
楽しい創作活動をしています。

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