自己との対話〜2021年を振り返る (2)

「毎年恒例の年末特別企画『自己との対話〜2021年を振り返る』。今年はどんな年だったのか? 第二回目はイラスト制作に関する創作活動について振り返っていきたいと思います!」

「まあ、そんなわけで、2021年はイラスト制作をメインに頑張ったんですね。」

「点数をあらためて数えると、習作が1点、新プロジェクトが2点、季節物が3点の計6点というところね。」

「2ヶ月に1点のペースってところね。」

「それって、すごく遅くないか? 普通だったら1週間もかからないんだろ?」

「まあ、特殊な描き方してますからね。でも、マシンを新しくしたのでだいぶ早くなったんですよ。」

「その話は後でたっぷりしましょうね。」

「話を戻すわね。まず、習作の件だけど……。」

「これは“Project-C”と称することにした、昨年から続けていたプロジェクトの一環でつくったものですね。」

「あ〜! 思い出した! あの、エッチなやつだ!!」

「ちょっと、向こうでお話しましょうね(怒)……。」

「まあ、そんなわけで、子供の鑑賞には向かない絵を描いているわけなのですが、けっして情欲を焚きつけるような絵ではないということはご理解ください。」

「でもそれから動きが止まっているのはどうしてなの? 5月には再開するつもりだったんでしょう?」

「それはですね、ちょうど4月から新規のプロジェクトを手掛けていて、それがちょっと予想よりも延びてしまったことが一つ、それから2月に出来上がった習作の出来が今一つだったこと、それを受けて構成をやり直す必要が出てきたことで、一旦手を止めて、完成イメージを練り直してから再開しようということになったんです。」

「ということは、またプロジェクトを塩漬けすることになるわけね。」

「父ちゃん、そんな仕掛りのプロジェクトばかりじゃないか! いいのか、それで!?」

「まあ、本当はなんとかしたいところなんですけどね。」

「でもこればかりは……ね、ダーリン、」

(馴れ馴れしい小娘ね……)。

(ヤバイ! 別室でワシがシメられている間に母ちゃんの望まない雰囲気になって、母ちゃんの不機嫌度が上がってる……!!)

「先に進みましょう。」

「で、その穴埋めに新らしいプロジェクトを企画したわけ?」

「いや、その“穴埋め”というわけじゃありません−−−−−−−−仕掛で中断しているプロジェクトは他にもあるので。ですが、ここで現金収入が見込めるようなプロジェクトを開始したほうがいいと思いまして……。」

「それが“タロットカード”なの?」

「そうですね、単なるイラスト集をつくっても売れそうもないですし、素材集というのも前に失敗してますので……。」

「その点“占いアイテム”なら占い好きにアピールできなくもないし、そういうのは神秘性が大事だから、絵柄的にもいけるんじゃないかって−−−−−−−そういう読みよね?」

「まあ、本音は自分が持っているタロットカードが傷んできたこともあって、新調するならオリジナルのものを作ろうじゃないかと……。もともとそれなりに興味もありましたからね。」

(父ちゃん、その“なんたらカード”で何を占ってたんだ……??)

「でも、また裸体画だったわよね?」

「なにィ? 父ちゃん、ワシに内緒でまたエロ画描いたのか!?」

「ちょっと、向こうでお話しましょうね(怒)……。」

「タロットカードの性質上、どうしても一部裸体を描かねばならなかったりします。ですがこれも必要があるからで、無意味に裸なわけではないので、ご理解いただきたいと思います。」

「それでも『XVII.星』はしかたがないとして、『XIII.死神』には必要ないんじゃない?」

「それは、『XIII.死神』というカードが、『死と再生』を表すカードだからで、それを『血と母乳』という形で表してみたんです……。ちょっと判りづらいけど。」

「というか、全年齢版ではそれが隠されてるから、そもそも意味がないんじゃない?」

「それを言ったら、『XVII.星』だって、本来『一糸まとわぬ姿』でなくてはならないから、無意味ってことになるじゃないの!」

「まあまあ……。結局『タロットカード』はどうしても裸体表現がついてまわるんですが、それ故、販売サイトのゾーニングに引っかかる……。そのため販路を広げるためには、多少意味合いがボヤけることになっても“全年齢版”を作らねばならないということなんです。」

「まあ、そうしないとポルノコンテンツと同視されてしまうものね。」

「ってか、お前も18歳未満だから、閲覧禁止だろ!」

「母ちゃん、落ち着け!」

「まあ、そんな感じで試行錯誤しながら描き勧めています。もっとも数も多いのでちょっとペースを上げていかねばなりません……。あと20枚残ってますから。」

「今のペースだと完成が10年後になっちまうからな!」

「そうならないように、アナタ、頑張ってね!」
(続く)
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