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十周年

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人魚と脇毛、そして剃刀

どうも、あねさと です。

8月になり、夏の暑さも最盛期という感じですね。

全国各地で体温を超えるような酷暑の日々で、水辺で涼みたくなるような今日この頃。

今回はそんな水辺にふさわしい人魚とそれにまつわる戯言です。


2022年暑中見舞いイラスト (アップ)








……と、強引な形で話を始めていきます(笑)。


先日、今年の暑中見舞いイラスト−−−−−−−−脇毛な人魚の絵を公開したわけなんですが、タイミングよく、ネットニュースで“(女性の)脇毛”に関する話題が頻出してました。

脇毛を処理する女性が一般的になって久しい昨今、あえて処理しない女性たちの声が伝えられていましたが、私個人、“脇毛な女性”を少なからず描いている身としましても、彼女たちを応援したい気持ちではいっぱいだったりします。


ではなぜ私が“脇毛女子”−−−−−−−特に人魚に至っては“ほぼ必ず”脇毛を描いているかというと……。


その前に、“人魚”についてもう一度考察してみましょう(笑)。


人魚”について毎度話題として取り上げられるのは、「あれは“哺乳類”なのか、“魚類”なのか?」ということ。

そして皆さん、様々な解釈をし、それをもとに色々なイラストを描かれているわけですが、私個人としては、もうこれは解決済みだったりします。


人魚は魚類ではない


というのも、陸海含めての脊椎動物の祖先から水中生活に適するように進化したのが“”なのだから、これから先、人間形態になりようがない


人魚は必ずしも水中生活に適した形態ではないですからね。


それは陸上から水中に戻った生物−−−−−−魚竜(絶滅)やクジラ類(現世哺乳類)の形態を見ても判るでしょう。限りなく魚に近い形態になっていることから見ても、あの形が水中生活に理があるわけで、上半身を人間にする必要はないわけです。


“じゃあ、哺乳類なんだね。”と片付けるには話は簡単ではなく、水辺で生きるためには体温の維持のために、大きな身体、分厚い脂肪が必要であり、ジュゴンやマナティ、アザラシやアシカのような身体になるか、シロクマやラッコのように全身を毛皮で覆われている必要が生じ、それは“人魚”からとってもかけ離れてしまうわけです。

それでも昔の船乗りはジュゴンを人魚と見間違えていたようですが…………、あれは遠目で見てたからなんじゃないかと(苦笑)。


まあ、そういうわけで人魚が“人間らしい(?)”形状であるならば、岸辺を基点に水陸両方で生活し、脚も魚のような形ではなく二脚で、ヒレがあったとしてもそれは皮膚が変化したものだろう−−−−−−。


などと考え、昔、二脚版の人魚とかを描いたことがあったんですが、


人魚(二脚版)


いや、もうこれって、普通に“人間”で良くないか?” と描いた後に思ったものです(爆)。


そこでふと思う−−−−−−−実は“人魚は人間だった”ーーーーー?


という“アクア説”というものが実はあったりして、図らずともその説に行き着くという思考実験をしたことがありました。


まあ、その“アクア説”が仮説の域から出ないのは、その痕跡(化石や人骨)が出てないからだそうで、まあ、物的証拠がないんじゃ厳しいよね。


そんな感じで“人魚=哺乳類(人間の亜種)”と結論づけたのですが、まあ、架空の生き物について真面目に考察してもアレではありますな(爆)。



……と身もふたもないことを書いては、この記事も終わってしまうので、もう少し(爆)。


で、もうちょっと考えたわけです。


“人魚も人間の仲間”なら、脇毛も生えるよな。ーーーーーー女の人魚も脇毛を剃るのだろうか…………??



そもそも“脇毛”はなぜ生えるのだろう?


実はこれ、まだよくわかっていないのですが、いくつ仮設があって、その説の一つに、「脇から分泌されるフェロモンを含ませるため」というものがあります。

他に「重要な血管やリンパなどが通っている部位なので、そこを守るため」という説もあるのですが、だったら生まれた直後から生え始めてもいいわけで、第二次性徴時に生え始める必要は薄く、やはり生殖に関わる理由じゃないかと個人的には思っているわけです。


でも“水中生活じゃフェロモン関係なくね”という反論もされそうですが、前述の通り、人魚の生活は、その半分は陸上だと思われるので、フェロモンも脇毛も無駄にならないと(笑)。


そんなわけで人魚に脇毛が生えても不思議じゃないよね!


と強引に結論づけて、次の課題“人魚は脇毛を剃るのか?”について考察。


まあ、これについては割と簡単で、脇毛を剃るには脇毛を安全に剃れるカミソリが必要なわけで、“人魚はカミソリを持ってるのか?”というところに尽きます。

まあ、水辺に刃物なんて、あっという間に錆びつきそうですから、手入れ&保管が大変そうですし、そもそも人魚は鉄を作る文明を持っているのか? という根本的な問題にもぶち当たりますよね。

まあ、人間と交易すれば入手も可能でしょうが、それでは神秘的な存在にならないよなぁ……(苦笑)。



なので人類の亜種であろう人魚は、現代文明に毒されていないがゆえに“脇毛を剃らない”。ーーーーーーーーー以降、私の描く人魚は“脇毛がデフォ”になったのでした(爆)



2022年暑中見舞いイラスト (アップ)



……と結論づけて終わりにするつもりだったのですが、カミソリについてもっと深く調べると、そうも単純な話ではありませんでした(笑)。


実は“鋭利な刃物”というものは旧石器時代からあったそうで−−−−−−−−旧石器時代に刃物? と不思議に思うかもしれませんが、打製石器の中には“黒曜石”を欠いてつくった鋭利なものがあったそうで、それをナイフやカミソリ、外科手術用のメスとして使っていたそうなのです。

この“黒曜石”、マグマが急速に冷えてできた火山岩なのですが、我が国では世界有数の火山国でありながら産出地は70ヶ所くらいしかないそうで、調べてみると−−−−−−−−わが町も入ってるじゃん(爆)。

ああ、幼き頃、“トカチ石”と呼んで、かち割っては、その美しい断面を眺めていた、あの石がそうなのか(笑)。

そんなわけで、意外と古くから人類はカミソリを使用していたようですね。

恐らくは、最初は皮剥なんかに使っていたんじゃないかと思いますが、それを体毛を剃る用途に使うようになったのはいつ頃のことなのか−−−−−−−その辺は良くわかっていませんが、人類が磨製石器を使い、更に農耕を始め、青銅器を精製し、文明を築き始めた頃にはすでに剃毛していたようで、古代エジプトでは髪を短く刈り上げ、カツラを被り、髭を整えるようになります。さらにヒッタイトから鉄器が伝わると、鉄製のカミソリもつくられたことでしょう。


さらに男子が髭をきれいに剃りあげる様になったのは、古代ローマの頃。戦闘時に髪や髭を掴まれないよう、頭髪を短く刈り上げ、きれいに髭を剃り上げたようです。

もっともその習慣が現代まで継続的に続いていたわけではなく、時代によって男性の頭髪は長くなったり短くなったり。髭もたくましく蓄えたり、短く整えたり……と流行を繰り返し、現代に至るわけです。


では女性の脇毛の方はといいますと、こちらも流行り廃りはあったようで、特に夜会などで肌を部分的に晒すようなドレスを着る機会のある上流階級では、体毛を剃る事もあったようです。

が、本格的かつ一般的に脇毛を剃る習慣を広めたのは20世紀に入ってからのようで、これはアメリカの美容業界の広告戦略の影響とも言われています。

またこの前後に安全カミソリが発明されて、熟練の理容師や施術師に頼ることなく、自分で気軽に剃毛ができるようになったことも大きく影響しているようです。

それでも1960年代までは西欧等でも脇毛を処理しない女性も少なくなく、この頃の映画の女優さんで脇がフサフサな人もいらっしゃいました。

しかし70年代、80年代に入ると、大半の国では脇が処理されるようになり、そして現代に至るという感じでしょうか。以前は脇毛フサフサ女性が多かった旧共産圏でも今では処理している方のほうが多い傾向が見られます。

ですが例外もあって、80年代中盤に「ロックバルーンは99」という曲でヒットを飛ばし、注目を浴びた西ベルリンのバンド“ネーナ(NENA)”のボーカル:ネーナ・ケルナーの脇がフサフサだった、なんてことがありました。

あの当時、妹とライブのビデオ見て、一緒に笑い転げてたんだよな。


失礼ですね(苦笑)。



おおっと、脇毛の話からネーナに行ってしまった(笑)。


まあ、そんなわけで時代は脇毛を剃るのがデフォになり、中には“女は脇毛が生えない”などと思っている無知な男も現れるようになりましたが、男子が髭を剃るのが大変なのと同様、女子も脇を剃毛するのは大変なことで(前述したとおり、脇には重要な血管等が通っているため、傷つけないように慎重に取り扱う必要がある)、脱毛や除毛に通ったりする人も出てる一方で、カミソリ負けやアレルギー等で処理できない人もいたりするわけです。

ですから、そんな負担に終止符を打とうとする気持は痛いほどわかります。

そもそも脇毛を剃るのが“当たり前”なのことがおかしいのであって、剃っても剃らなくてもいい“自由”があるのが本来の姿なのではないでしょうか。


えっ? 脇毛が醜い? それはあなたの偏見です!


私が脇毛女性を描くのは、そんな彼らを啓蒙するためではありませんが、脇毛がある女性が普通に存在しておかしくない、脇毛を生やす女性にも美が存在することを示す、そのことに一役買うことができたら、との思いがあるというのも事実です。


最も、難得のいく“脇毛の描写”ができていないので、挑戦し続けているというのが大きいのですけどね。


人魚(2021年版)


そんなことを、真夏の昼下がりに思う、いつもの戯言でした。



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