再掲:モスキート爆撃隊〜D・マッカラムさんを偲んで
さる9月25日、スコットランド出身の俳優:デビッド・マッカラムさんが逝去されました。
謹んで故人への哀悼の意を表したいと思います。
デビッド・マッカラムさんといえば、多くの人が思い浮かべるのが、TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」でのイリヤ・クリヤキン役でしょう。主役のロバート・ヴォーン氏を凌ぐほどの人気を得るほどで、氏の代表作と言っても過言ではないでしょう。
また近年でも、TVシリーズ「NICS〜ネイビー犯罪捜査班」にてスコットランド出身の捜査官役で好評を得ていたと報を聞いています。
しかしながら、私個人的に一番印象に残っているのは、映画「モスキート爆撃隊」の主人公:クイント・マンロー役。
マッカラム氏よりも映画に登場する木製爆撃機:デ・ハビランド・モスキートの方に心奪われていましたが、それでもこの映画、モスキートの活躍だけではなく、愛と友情、捕虜救出のためにレジスタンスとの共闘など、小品ながらも手に汗握るアクション映画に仕上がっていて、満足度は決して低くありません。
ちなみにこの映画には、後にTVシリーズ「シャーロック・ホームズの冒険」で、ジェレミー・ブレット氏演じるシャーロック・ホームズの兄:マイクロフト・ホームズを演じたチャールズ・グレイ氏もハフォード准将役で出演されてます。
我々に多くの夢と希望、そして楽しい時間を与えてくれたデビッド・マッカラムさんを偲んで、「モスキート爆撃隊」を再視聴するとともに、僭越ながら、無印時代の「まくらをそうじ」に掲載した「モスキート爆撃隊」の記事を再掲したいと思います。
※
私、あねさと が大の飛行機好きというのは、私を知っている人には地味に知れ渡っていることだったりする。学生時代は航空誌を毎月のように買っていたし、(おかげでいつも金欠だった;苦笑)、模型も所狭しと並べ、服にアンテナやピトー菅をひっかけ、墜落→大破させた機体は数知れず。そもそも幼い頃、最初につくった飛行機プラモ(F-105サンダーチーフ)を紙飛行機のように飛ばしていた大馬鹿野郎である(恥)。
世代的にはどうしてもジェット機がお好みだったりするんだが、どちらかというと、F-4ファントムよりもサーブ37ビゲンとかが好きだったりと、ちょっと嗜好が変わっていた。
だけど、一番気に入っていたのが、その後にデビューしたF-16ファイテング・ファルコン。あの流麗なブレンデッドウィングボディに魅せられ、あろうことか、国語の教科書の本文に、これを基にした、新しい飛行機のデザインを描きまくった思い出がある。(おかげで、朗読させられたとき、本文が読めずに困った、困った;笑)。
他にも、ソ連製戦闘機ミグや、フランス製ミラージュ・シリーズも大好きだったし、本家アメリカ製のセンチュリーシリーズにも目がなかった。だが、やっぱりあねさとはスウェーデン製が気になるのだな。飛行機漫画の傑作「エリア88」で、サーブ35ドラケンが出てきたときは小躍りしたし、JAS39グリペンの計画を知ったときは、思わず膝を叩いた。タイフーンもラファールも今では実線配備されるようになった昨今、ああ、オレも年喰ったんだなぁ~と、思わずにいられないが、それでもなお、子供時代に夢はせた飛行機が、いまでも空を飛んでいる事実に、胸が熱くなってくる。
そんなジェット世代ど真ん中の私ですが、唯一、レシプロの好きな飛行機があるんです。
それが、デ・ハビランド・モスキート。
第二次大戦中、英国空軍の一翼を担った高性能軽爆撃機で、後に戦闘機型もつくられ、英国の空を守り、そして、果敢にドイツ占領地及び国内に攻め入った機体である。
私がこの機体を知ったのは、じつは、表題にもなっている映画「モスキート爆撃隊」を観たのがきっかけ。大空を舞う勇壮なモスキートと、ドイツ軍との手に汗握る攻防を縦糸に、「0011ナポレオン・ソロ」などで知られるデビット・マッカラム演じる主役と、親友でもある隊長との友情、そしてその彼の妻とのロマンス(不倫?)を横糸に絡ませた、普通に面白い作品だった。(大作ではない)。
ちなみに、デ・ハビランド・モスキートは、実は木製飛行機だったのだ! もちろん、当時の軍用航空機はほとんど総金属製であったのだが、モスキートだけは木製だったため、第二次大戦初頭のドイツ軍の海上封鎖による金属不足に悩まされることなく、むしろ国内の家具等の木工職人を動員することができ、また、木製ゆえにその強度に対して軽量に制作することが可能だったため、たちまち英国空軍の期待の星に踊り出たのだった。
だが、その木製という大きな特徴ゆえ、飛行できる機体はほとんど残っていないとのことだ。(特に戦後アジアで運用されたものは、その湿気ゆえに、極端に機体寿命が短かったらしい)。
久しぶりに観た「モスキート爆撃隊」を堪能しながら、もし航空機のライセンスを取得することができ、飛行機を所有することが適うのなら-----もちろん、軍用機ジェット機は無理だから-----、このデ・ハビランド・モスキートのレプリカを(それがあるのなら)飛ばしてみたい-----そう思った。

謹んで故人への哀悼の意を表したいと思います。
デビッド・マッカラムさんといえば、多くの人が思い浮かべるのが、TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」でのイリヤ・クリヤキン役でしょう。主役のロバート・ヴォーン氏を凌ぐほどの人気を得るほどで、氏の代表作と言っても過言ではないでしょう。
また近年でも、TVシリーズ「NICS〜ネイビー犯罪捜査班」にてスコットランド出身の捜査官役で好評を得ていたと報を聞いています。
しかしながら、私個人的に一番印象に残っているのは、映画「モスキート爆撃隊」の主人公:クイント・マンロー役。
マッカラム氏よりも映画に登場する木製爆撃機:デ・ハビランド・モスキートの方に心奪われていましたが、それでもこの映画、モスキートの活躍だけではなく、愛と友情、捕虜救出のためにレジスタンスとの共闘など、小品ながらも手に汗握るアクション映画に仕上がっていて、満足度は決して低くありません。
ちなみにこの映画には、後にTVシリーズ「シャーロック・ホームズの冒険」で、ジェレミー・ブレット氏演じるシャーロック・ホームズの兄:マイクロフト・ホームズを演じたチャールズ・グレイ氏もハフォード准将役で出演されてます。
我々に多くの夢と希望、そして楽しい時間を与えてくれたデビッド・マッカラムさんを偲んで、「モスキート爆撃隊」を再視聴するとともに、僭越ながら、無印時代の「まくらをそうじ」に掲載した「モスキート爆撃隊」の記事を再掲したいと思います。
※
私、あねさと が大の飛行機好きというのは、私を知っている人には地味に知れ渡っていることだったりする。学生時代は航空誌を毎月のように買っていたし、(おかげでいつも金欠だった;苦笑)、模型も所狭しと並べ、服にアンテナやピトー菅をひっかけ、墜落→大破させた機体は数知れず。そもそも幼い頃、最初につくった飛行機プラモ(F-105サンダーチーフ)を紙飛行機のように飛ばしていた大馬鹿野郎である(恥)。
世代的にはどうしてもジェット機がお好みだったりするんだが、どちらかというと、F-4ファントムよりもサーブ37ビゲンとかが好きだったりと、ちょっと嗜好が変わっていた。
だけど、一番気に入っていたのが、その後にデビューしたF-16ファイテング・ファルコン。あの流麗なブレンデッドウィングボディに魅せられ、あろうことか、国語の教科書の本文に、これを基にした、新しい飛行機のデザインを描きまくった思い出がある。(おかげで、朗読させられたとき、本文が読めずに困った、困った;笑)。
他にも、ソ連製戦闘機ミグや、フランス製ミラージュ・シリーズも大好きだったし、本家アメリカ製のセンチュリーシリーズにも目がなかった。だが、やっぱりあねさとはスウェーデン製が気になるのだな。飛行機漫画の傑作「エリア88」で、サーブ35ドラケンが出てきたときは小躍りしたし、JAS39グリペンの計画を知ったときは、思わず膝を叩いた。タイフーンもラファールも今では実線配備されるようになった昨今、ああ、オレも年喰ったんだなぁ~と、思わずにいられないが、それでもなお、子供時代に夢はせた飛行機が、いまでも空を飛んでいる事実に、胸が熱くなってくる。
そんなジェット世代ど真ん中の私ですが、唯一、レシプロの好きな飛行機があるんです。
それが、デ・ハビランド・モスキート。
第二次大戦中、英国空軍の一翼を担った高性能軽爆撃機で、後に戦闘機型もつくられ、英国の空を守り、そして、果敢にドイツ占領地及び国内に攻め入った機体である。
私がこの機体を知ったのは、じつは、表題にもなっている映画「モスキート爆撃隊」を観たのがきっかけ。大空を舞う勇壮なモスキートと、ドイツ軍との手に汗握る攻防を縦糸に、「0011ナポレオン・ソロ」などで知られるデビット・マッカラム演じる主役と、親友でもある隊長との友情、そしてその彼の妻とのロマンス(不倫?)を横糸に絡ませた、普通に面白い作品だった。(大作ではない)。
ちなみに、デ・ハビランド・モスキートは、実は木製飛行機だったのだ! もちろん、当時の軍用航空機はほとんど総金属製であったのだが、モスキートだけは木製だったため、第二次大戦初頭のドイツ軍の海上封鎖による金属不足に悩まされることなく、むしろ国内の家具等の木工職人を動員することができ、また、木製ゆえにその強度に対して軽量に制作することが可能だったため、たちまち英国空軍の期待の星に踊り出たのだった。
だが、その木製という大きな特徴ゆえ、飛行できる機体はほとんど残っていないとのことだ。(特に戦後アジアで運用されたものは、その湿気ゆえに、極端に機体寿命が短かったらしい)。
久しぶりに観た「モスキート爆撃隊」を堪能しながら、もし航空機のライセンスを取得することができ、飛行機を所有することが適うのなら-----もちろん、軍用機ジェット機は無理だから-----、このデ・ハビランド・モスキートのレプリカを(それがあるのなら)飛ばしてみたい-----そう思った。

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