アニメ視聴と評価&感想(1)~<物語>シリーズ 2nd
成人して以降、ケロロ軍曹を除いて、仕事以外では新作アニメ番組を見ることがなかった私ではありますが、後学も兼ねて、今夏から数編視聴してみようと思い立ちました。いい大人が見るものではないと馬鹿にして、見ないというのももったいないと思うし、若い人の感性を知るのも悪くないしね。
そういうわけで、7月から放送開始した番組の中から、今回は「<物語>シリーズセカンドシーズン」を視聴してみました。

以下、文章の一部に感情を損ねるような表現が含まれている場合がございます。
そういうわけで、7月から放送開始した番組の中から、今回は「<物語>シリーズセカンドシーズン」を視聴してみました。

以下、文章の一部に感情を損ねるような表現が含まれている場合がございます。
人気ライトノベル「物語」シリーズのアニメ化第二弾。原作を含め作品に触れるのは今回が初めてで、多少の予備知識はあれど、ほぼまっさらな状態での視聴。OPはいまどきのアニソンですね。で、登場人物(羽川翼)のナレーションと状況描写の画面からストーリーはスタート。淡々とした描写はこの作品のカラーにマッチしていて、好印象。真宵との会話シーンや虎のシーン等でのシュールな画面演出は斬新に見えてかつ文学的な趣で印象深いが、じつは結構昔から使われてきた手垢のついた表現方法でもある。ただこのような表現方法を、週一のテレビ番組の中で出してくるというのは中々容易なことではない。映像語彙が割と豊富という印象を受けた。もっとも前シーズンを見ていないので断言できないのだが。
ただ、シーンごとにキャラクターのタッチを変えてきたり、アングルや演技、カットインに様々な工夫を凝らしていること、またそこに耽溺せずにストーリーを(尺の2/3あたりまで)テンポ良く進めているところに、制作者の意気込みというか、(いい意味での脱力感も入った)力の入り方、力量を感じる。もっともこれは第一話なので(ここを頑張らないと次回以降視聴者がついていかないので)、当然といえば当然とも言えるが。
ただ尺の2/3を過ぎたあたり(戦場ヶ原ひたぎが服を脱いで、一緒にお風呂に入ろうと、羽川翼を誘うシーン)からちょっと退屈感が生まれてきた。この辺は尺の都合、次回をどのあたりから始めるかという脚本の都合もあるから、(原作はアニメの尺の都合にあわせて書いているのではないだろうから)、目くじらを立てるのは少し酷だろう。
そんな感じで次回への期待感は薄めにしてED。全体として淡々としながらも冗長にならずテンポ良く進んでいく画面運び、そして画面演出の妙がマッチしていて、侮れない、興味ある作品と感じた。登場人物が実質上三人の中で三人とも早口気味で、キャラ差少なかったところ、(ひたぎや真宵はあのままのスピードで、翼はもう少しゆっくり目でも良かったのではないかと思う)、また翼のナレーションが電気ノイズ気味のエフェクトをつけた演出は作品との違和感が拭えず、むしろアンティークな磁気テープのような感じのものが良かったのではないかと感じたが、全体的にはおおむね好印象。

※こんなシーンはありません(笑)
……とここまでが評価。主観が入るのはやむを得ないとしても、基本的に評価と感想は分けるべきだと思うので、以下は完全なる感想。(そして暴走)。
OP&EDは好きじゃない。最近のアニソンはあんなのばかりだよね。一本調子。つまらない。OPはまだ許せるとしてもEDはもっと冒険してもいいんじゃないかな?
本編については、先の評価の通り、翼はもう少しゆったりめでもいいような気がする。ひたぎが早口だからね。声質も似通っているから特に。BGMも押さえ気味で、必要なところで必要な音量で鳴っているのでいいんじゃないかな。最近のはどうもムダにうるさいのが多いから。
ドラマチックな展開の乏しいストーリーを、飽きさせずに見せるというのは実は難しいことで、それを様々な工夫を凝らして惹きつけていくというのは並大抵のことではない。その意味でスタッフの苦労が偲ばれると同時に挑戦に素直にエールを贈りたいと思った。原作未読なので、前半の状況描写のシーンが書かれていたものなのか、演出家の自由な発想の所産なのかわからないが、スタッフは相当原作を読み込んでいるのではないかな? 原作つきアニメでありながら、原作をそのままトレースするのではなく、映像表現として想像力溢れる作品に仕上がっていると思う。
その意味で、今作品、引き続き視聴してみたいと感じた作品だった。
ただ、シーンごとにキャラクターのタッチを変えてきたり、アングルや演技、カットインに様々な工夫を凝らしていること、またそこに耽溺せずにストーリーを(尺の2/3あたりまで)テンポ良く進めているところに、制作者の意気込みというか、(いい意味での脱力感も入った)力の入り方、力量を感じる。もっともこれは第一話なので(ここを頑張らないと次回以降視聴者がついていかないので)、当然といえば当然とも言えるが。
ただ尺の2/3を過ぎたあたり(戦場ヶ原ひたぎが服を脱いで、一緒にお風呂に入ろうと、羽川翼を誘うシーン)からちょっと退屈感が生まれてきた。この辺は尺の都合、次回をどのあたりから始めるかという脚本の都合もあるから、(原作はアニメの尺の都合にあわせて書いているのではないだろうから)、目くじらを立てるのは少し酷だろう。
そんな感じで次回への期待感は薄めにしてED。全体として淡々としながらも冗長にならずテンポ良く進んでいく画面運び、そして画面演出の妙がマッチしていて、侮れない、興味ある作品と感じた。登場人物が実質上三人の中で三人とも早口気味で、キャラ差少なかったところ、(ひたぎや真宵はあのままのスピードで、翼はもう少しゆっくり目でも良かったのではないかと思う)、また翼のナレーションが電気ノイズ気味のエフェクトをつけた演出は作品との違和感が拭えず、むしろアンティークな磁気テープのような感じのものが良かったのではないかと感じたが、全体的にはおおむね好印象。

※こんなシーンはありません(笑)
……とここまでが評価。主観が入るのはやむを得ないとしても、基本的に評価と感想は分けるべきだと思うので、以下は完全なる感想。(そして暴走)。
OP&EDは好きじゃない。最近のアニソンはあんなのばかりだよね。一本調子。つまらない。OPはまだ許せるとしてもEDはもっと冒険してもいいんじゃないかな?
本編については、先の評価の通り、翼はもう少しゆったりめでもいいような気がする。ひたぎが早口だからね。声質も似通っているから特に。BGMも押さえ気味で、必要なところで必要な音量で鳴っているのでいいんじゃないかな。最近のはどうもムダにうるさいのが多いから。
ドラマチックな展開の乏しいストーリーを、飽きさせずに見せるというのは実は難しいことで、それを様々な工夫を凝らして惹きつけていくというのは並大抵のことではない。その意味でスタッフの苦労が偲ばれると同時に挑戦に素直にエールを贈りたいと思った。原作未読なので、前半の状況描写のシーンが書かれていたものなのか、演出家の自由な発想の所産なのかわからないが、スタッフは相当原作を読み込んでいるのではないかな? 原作つきアニメでありながら、原作をそのままトレースするのではなく、映像表現として想像力溢れる作品に仕上がっていると思う。
その意味で、今作品、引き続き視聴してみたいと感じた作品だった。
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