アニメ視聴と評価&感想(2)~戦姫絶唱シンフォギアG
引き続き、今夏放送開始のアニメ番組の評価と感想です。今回視聴したのは「戦姫絶唱シンフォギアG」。もう皆さんの判りだとおもいますが、前回同様、この作品を選んだのはfigmaを持っていたからですね(笑)。
ただし、今回視聴したのは第二話。私のすんでいる地域では、テレビ東京系列のネット(テレビ北海道)はあるのですが、放送エリア区域外のため、地上波では視聴できないんですよ。なので、<物語>シリーズもそうだったんですが、BS11による視聴です。(じつは<物語>よりも先に視聴しています)。

以下、文章の一部に感情を損ねるような表現が含まれている場合がございます。
ただし、今回視聴したのは第二話。私のすんでいる地域では、テレビ東京系列のネット(テレビ北海道)はあるのですが、放送エリア区域外のため、地上波では視聴できないんですよ。なので、<物語>シリーズもそうだったんですが、BS11による視聴です。(じつは<物語>よりも先に視聴しています)。

以下、文章の一部に感情を損ねるような表現が含まれている場合がございます。
<物語>シリーズ同様、多少の予備知識はあるものの、基本的にはまっさらな状態での視聴です。それでもどのような雰囲気の作品かは想像がついているので、OPには違和感なし。
で、のっけから事件発生中。これは第一話(未視聴)からの展開を受けてからのものなので、事態はよく飲み込めてないものの、“ああ、なんか知らんけど事件が起こっているのね”ということは理解可能。早速敵の女の子と主人公の一人である風鳴翼との緊迫した会話。ただ、会話途中にたびたびモノローグやら司令部とのやり取りがインサートされるのはどうだろう。テンポを崩しかねないのではなかろうか? もうちょっとやり様があったように思うが。(入れるタイミングがよくない)。
話は対峙している敵に立ち向かうために変身(? 蒸着?)したいのだが、そうするといろいろと問題があって変身できない。うぐぐぐ……という展開なのだが、その緊迫感、ピンチ感がアップテンポながら単調でうるさめのBGMと相成って、全然伝わってこない。一方、救援で立花響たちがヘリで急行するのだが、こちらも響きたちの“焦り”が伝わってこない。演技云々以前に(選曲を含めた)演出に問題があると思う。
というか、音楽をバックボーンにしていながら、その音楽が完全に足を引っ張っていないかな? この作品。

ストーリーはその後、活路を見出した翼がようやく変身して、雑魚敵を排除し、敵の女の子に迫っていくところで、敵側の増援となる二人の娘が登場。翼ピンチ!
というところで、響たちが合流……。なのですが、全然手に汗握らないのは何故だろう?
一応、このあと絶唱で敵を退け、切りぬけることになるのですが、この間のやり取りが、もう、なんだか(^^;)。いきなり響が“こんな戦い止めようよ!”みたいな事言い出したり、正義論をぶつけ合うという口プロレスを始めたりと、悪い富野(由悠季)的演出がでたりと、せっかくの盛り上がりも台無し。どうしてここで戦闘のテンポを崩すかな? 音楽の技法で転調や拍子の変更で緊張感を出す手法はあるのだけれど、それを意識しているのかもしれないが全然マッチしていない。そもそもこの作品それが顕著で、(小手先の)テクニックでカッコつけようとしながらそれが見事にハズれているという印象を拭えない。
戦闘終了後、響が過去にとらわれて精神にダメージを受けてしまうというのも、(前作を見ている人にはわかるのかもしれないが)、とってつけた感じで違和感が残る。(やるにしても次回の別シーンに挟むべきではないかな?)
という感じで、一生懸命頑張っていたわりには、見ている側には何も伝わってこない、何か騒がしいことしていたようだけど、何していたの? というままでお話が終わってしまった印象だった。
まあ、一話すっ飛ばして二話からの視聴なので、その分差し引いて然るべきではあるものの、ちょっとこの内容(演出)では及第点を与えられない。
……と、ここまでが評価。というか、評価不能でした。
続編がつくられるあたり、なにかしら視聴者のハートにヒットしたところがあるのだと思うのだが、残念ながら続編第二話を見た限りでは、それが何かを見出せなかったし、あるのかすら疑問だった。何か一つでもいいところがあればと思ったのだが……。
以下、感想。
まあ、全体的に単調なんだよね。OP&ED曲同様に。だいたい想像ついていたけれど。要は緩急がついていないというところなのさ。曲もストーリーも演出も“押せ、押せ”で、圧倒しようとしているところが問題。私は冗談でよく“1/1音楽”って言っているんだけれど、要するに強弱がついていない。リズムって、例えば4/4拍子ならば、強弱強弱(3拍目は中程度の強)と、抜くところが必ずあるわけで、それゆえにリズムが生まれるわけだ。波も押し波があって引き波があるから“波”なわけで、揺さぶられるその“揺れ”も押したり引いたり、強弱があるからこそなんだ。この作品ではそれが表現できていないと感じているのだ。
実はこの「戦姫絶唱シンフォギアG」。開始早々5分でもう飽きてしまった。話が判る判らないということではなくて、それ以前にもう引き込まれる要素がないんだ。話が判らなくても人は何が起こっているのか判ろうと努力するものだ。しかし、見せ方がつまらなければすぐに興味を失う。その面白さのカギとなるのが演出なのだが、ずっと一本調子で、役者は喋り続け、BGMは鳴りっ放しで、まるで押し売りのよう。そう、感動の押し売りなんだね。
すこしでも引くところがあれば、“あれ?”と思って、魅入ると思うのに。
そしてこれは全編に流れる音楽が象徴的にそうだ。どうもアップテンポの曲を歌いきるのが歌唱力だと勘違いしている人がいるようだが、あれができたところで、“早口言葉が上手だね”みたいな印象しか残らんぞ。歌手の本当の力量を知るにはバラードを歌わせるのが一番なのだが、それはともかく、前述のように“押せ、押せ”だけの楽曲は音の洪水でしかなく、音楽とは言えるものではない。正直いまのアニソン(やJ-POP)を聞くなら、ハードロック/ヘビーメタルの方がずっといいというのが本音だ。(あちらの方がきちんとした音楽になっている)。
少し前にあるSNSで書いたことがあるのだが、超一流の音楽家達の演奏は、ゆったりとしたテンポの曲でも緊張感が半端ではない。で緩急のつけ方がもの凄くうまいので、心地よい。それに比べて市井のプロは頑張りすぎちゃうので、結果として残念な演奏になってしまっている。
それと同様に、緩急のつけ方を間違っているから(それが必要であることを理解していないわけではないと思うが-----音楽の基本だからね)、結果単調で退屈な音の洪水に成り下がっているのではないかな。日本人の多くが、音(楽器)を詰め込めば厚くて迫力のあるサウンドになると誤解しているところにも一因があると思うのだが……。
と、結局批判的な感想に終始してしまった「戦姫絶唱シンフォギアG」。正直言って残念なんだよね。でも誉めるべきところがあまりにも少ないという感想を抱いたことも事実なので、ファンには辛い文章ですが、これが私の評です。
そうそう、風鳴翼の声を担当した水樹奈々氏は良かったかな。
なんかそれくらいしか思い浮かばないな……。ゴメン……。

※響を持っていないので、我が家の歌姫(?)三人を並べてみました。“絶唱顔”といっても、三人三様ですね。私は買わないと思うけど、クリスもfigmaで出すべきだと思いました。
で、のっけから事件発生中。これは第一話(未視聴)からの展開を受けてからのものなので、事態はよく飲み込めてないものの、“ああ、なんか知らんけど事件が起こっているのね”ということは理解可能。早速敵の女の子と主人公の一人である風鳴翼との緊迫した会話。ただ、会話途中にたびたびモノローグやら司令部とのやり取りがインサートされるのはどうだろう。テンポを崩しかねないのではなかろうか? もうちょっとやり様があったように思うが。(入れるタイミングがよくない)。
話は対峙している敵に立ち向かうために変身(? 蒸着?)したいのだが、そうするといろいろと問題があって変身できない。うぐぐぐ……という展開なのだが、その緊迫感、ピンチ感がアップテンポながら単調でうるさめのBGMと相成って、全然伝わってこない。一方、救援で立花響たちがヘリで急行するのだが、こちらも響きたちの“焦り”が伝わってこない。演技云々以前に(選曲を含めた)演出に問題があると思う。
というか、音楽をバックボーンにしていながら、その音楽が完全に足を引っ張っていないかな? この作品。

ストーリーはその後、活路を見出した翼がようやく変身して、雑魚敵を排除し、敵の女の子に迫っていくところで、敵側の増援となる二人の娘が登場。翼ピンチ!
というところで、響たちが合流……。なのですが、全然手に汗握らないのは何故だろう?
一応、このあと絶唱で敵を退け、切りぬけることになるのですが、この間のやり取りが、もう、なんだか(^^;)。いきなり響が“こんな戦い止めようよ!”みたいな事言い出したり、正義論をぶつけ合うという口プロレスを始めたりと、悪い富野(由悠季)的演出がでたりと、せっかくの盛り上がりも台無し。どうしてここで戦闘のテンポを崩すかな? 音楽の技法で転調や拍子の変更で緊張感を出す手法はあるのだけれど、それを意識しているのかもしれないが全然マッチしていない。そもそもこの作品それが顕著で、(小手先の)テクニックでカッコつけようとしながらそれが見事にハズれているという印象を拭えない。
戦闘終了後、響が過去にとらわれて精神にダメージを受けてしまうというのも、(前作を見ている人にはわかるのかもしれないが)、とってつけた感じで違和感が残る。(やるにしても次回の別シーンに挟むべきではないかな?)
という感じで、一生懸命頑張っていたわりには、見ている側には何も伝わってこない、何か騒がしいことしていたようだけど、何していたの? というままでお話が終わってしまった印象だった。
まあ、一話すっ飛ばして二話からの視聴なので、その分差し引いて然るべきではあるものの、ちょっとこの内容(演出)では及第点を与えられない。
……と、ここまでが評価。というか、評価不能でした。
続編がつくられるあたり、なにかしら視聴者のハートにヒットしたところがあるのだと思うのだが、残念ながら続編第二話を見た限りでは、それが何かを見出せなかったし、あるのかすら疑問だった。何か一つでもいいところがあればと思ったのだが……。
以下、感想。
まあ、全体的に単調なんだよね。OP&ED曲同様に。だいたい想像ついていたけれど。要は緩急がついていないというところなのさ。曲もストーリーも演出も“押せ、押せ”で、圧倒しようとしているところが問題。私は冗談でよく“1/1音楽”って言っているんだけれど、要するに強弱がついていない。リズムって、例えば4/4拍子ならば、強弱強弱(3拍目は中程度の強)と、抜くところが必ずあるわけで、それゆえにリズムが生まれるわけだ。波も押し波があって引き波があるから“波”なわけで、揺さぶられるその“揺れ”も押したり引いたり、強弱があるからこそなんだ。この作品ではそれが表現できていないと感じているのだ。
実はこの「戦姫絶唱シンフォギアG」。開始早々5分でもう飽きてしまった。話が判る判らないということではなくて、それ以前にもう引き込まれる要素がないんだ。話が判らなくても人は何が起こっているのか判ろうと努力するものだ。しかし、見せ方がつまらなければすぐに興味を失う。その面白さのカギとなるのが演出なのだが、ずっと一本調子で、役者は喋り続け、BGMは鳴りっ放しで、まるで押し売りのよう。そう、感動の押し売りなんだね。
すこしでも引くところがあれば、“あれ?”と思って、魅入ると思うのに。
そしてこれは全編に流れる音楽が象徴的にそうだ。どうもアップテンポの曲を歌いきるのが歌唱力だと勘違いしている人がいるようだが、あれができたところで、“早口言葉が上手だね”みたいな印象しか残らんぞ。歌手の本当の力量を知るにはバラードを歌わせるのが一番なのだが、それはともかく、前述のように“押せ、押せ”だけの楽曲は音の洪水でしかなく、音楽とは言えるものではない。正直いまのアニソン(やJ-POP)を聞くなら、ハードロック/ヘビーメタルの方がずっといいというのが本音だ。(あちらの方がきちんとした音楽になっている)。
少し前にあるSNSで書いたことがあるのだが、超一流の音楽家達の演奏は、ゆったりとしたテンポの曲でも緊張感が半端ではない。で緩急のつけ方がもの凄くうまいので、心地よい。それに比べて市井のプロは頑張りすぎちゃうので、結果として残念な演奏になってしまっている。
それと同様に、緩急のつけ方を間違っているから(それが必要であることを理解していないわけではないと思うが-----音楽の基本だからね)、結果単調で退屈な音の洪水に成り下がっているのではないかな。日本人の多くが、音(楽器)を詰め込めば厚くて迫力のあるサウンドになると誤解しているところにも一因があると思うのだが……。
と、結局批判的な感想に終始してしまった「戦姫絶唱シンフォギアG」。正直言って残念なんだよね。でも誉めるべきところがあまりにも少ないという感想を抱いたことも事実なので、ファンには辛い文章ですが、これが私の評です。
そうそう、風鳴翼の声を担当した水樹奈々氏は良かったかな。
なんかそれくらいしか思い浮かばないな……。ゴメン……。

※響を持っていないので、我が家の歌姫(?)三人を並べてみました。“絶唱顔”といっても、三人三様ですね。私は買わないと思うけど、クリスもfigmaで出すべきだと思いました。
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