“迷宮”メイキング(3)~恐竜を動かせ!(1)
さて今回は。フィギュア漫画のメイキング記事をお送りします。
前々回のティラノサウルスのフィギュアの記事でお分かりかと思いますが、先日掲載した「Final Labyrinth~涼宮ハルヒの迷宮(仮題)」第四話の3ページ目、ハルヒの前に魔物が現れるシーン。

これ、どうやってもこのような写真は撮れません(笑)。じゃあどうやったのかというと、もちろん合成です。
その前に。
じつはこの第四話、襲い掛かる魔物は、ティラノサウルスではなくアロサウルス(中生代ジュラ紀に生息していた大型肉食恐竜)の予定だったのです。本来は。
何でこんなことになったかというと……。
企画が動き、ネームを一生懸命つくっていたときのこと。主要登場人物を揃えるだけで手一杯で魔物までは手が回らないと予想していたんですね。なのでここはペーパークラフトでしのごうと……。
それから半年。いよいよ第四話の制作に取り掛かろうかと思い、ペーパークラフトをつくってみたんですが……。

いや、コレはまずいだろ(滝汗)。
このペーパークラフト自体はとても精巧で素晴らしいものなのですが。つくった私の技量のせいもあって、さらに質感その他、どうやってもフィギュアにマッチングしない、等、いろんな意味で使用を断念しました。まあ当たり前だな(爆)。
なのでアロサウルスのフィギュアを探したんですが……、あったにはあったんだけどね、予算がきつかったのよ(爆)。
一方、先行して進んでいるネームの方では、またもや魔物が出てくる回があって、そちらはティラノサウルスを指定していたんですね。ああ、じゃこの際(第四話は)ティラノサウルスでもいいか。ちょうど手ごろな値段で出ていることだし……。
というわけでティラノサウルスになったという経緯があります(苦笑)。
ま、あれだな、次回登場する魔物はアロサウルスになるかもな(笑)。
そんな戯言はさておき、早速解説していきましょう。
このシーンは突如現れた巨大な魔物に出くわし、腰を抜かしてしまうといういくだり。その巨大感/迫力を伝えたい状況ですね。
ネームではこんな感じで指定していました。

絵がひどいね(恥)。
使用した写真は次の二枚


当然ながら、アオリにすると顔が映りません。このシーンでは魔物が身をかがめてハルヒをにらんでいるので、それを再現してやら無ければなりません。なので別撮りの顔の部分を合成してやる必要があります。
先の二枚をパスでもってマスクをつくります。


※パスの使い方は後日、機を見て解説しますね。
切り抜いた二枚を重ねます。

顔が大きいので(笑)、縮小します。

いい感じになりました。
これに背景を合成します。

さらに背景になじむように、境界の際数ピクセル分にシャドウをかけます。(要領は以前ご紹介の「エキドナ編」と同じです)。

巨大感を出すために、足元やお腹周りにシャドウをかけます。つまり、太陽の陰になりそうなところの明度を落としてやるわけです。

今度は太陽が当たるであろう頭頂部を明るくしていきます。今回はブラシツールで白く塗ったレイヤーをソフトライトで重ねました。

レベル補正/トーンカーブで調子を整えます。

影を地面に落として完成。

もちろんこれだけでは巨大感を表現するには不足があります。ハルヒと重ね合わせてはじめてその巨大感が生まれてくるので、上手にレイアウトしていく必要があります。

今回はここまで。次回は動かないフィギュアにアクションをつけてみます。お楽しみに!

これ、どうやってもこのような写真は撮れません(笑)。じゃあどうやったのかというと、もちろん合成です。
その前に。
じつはこの第四話、襲い掛かる魔物は、ティラノサウルスではなくアロサウルス(中生代ジュラ紀に生息していた大型肉食恐竜)の予定だったのです。本来は。
何でこんなことになったかというと……。
企画が動き、ネームを一生懸命つくっていたときのこと。主要登場人物を揃えるだけで手一杯で魔物までは手が回らないと予想していたんですね。なのでここはペーパークラフトでしのごうと……。
それから半年。いよいよ第四話の制作に取り掛かろうかと思い、ペーパークラフトをつくってみたんですが……。

いや、コレはまずいだろ(滝汗)。
このペーパークラフト自体はとても精巧で素晴らしいものなのですが。つくった私の技量のせいもあって、さらに質感その他、どうやってもフィギュアにマッチングしない、等、いろんな意味で使用を断念しました。まあ当たり前だな(爆)。
なのでアロサウルスのフィギュアを探したんですが……、あったにはあったんだけどね、予算がきつかったのよ(爆)。
一方、先行して進んでいるネームの方では、またもや魔物が出てくる回があって、そちらはティラノサウルスを指定していたんですね。ああ、じゃこの際(第四話は)ティラノサウルスでもいいか。ちょうど手ごろな値段で出ていることだし……。
というわけでティラノサウルスになったという経緯があります(苦笑)。
ま、あれだな、次回登場する魔物はアロサウルスになるかもな(笑)。
そんな戯言はさておき、早速解説していきましょう。
このシーンは突如現れた巨大な魔物に出くわし、腰を抜かしてしまうといういくだり。その巨大感/迫力を伝えたい状況ですね。
ネームではこんな感じで指定していました。

絵がひどいね(恥)。
使用した写真は次の二枚


当然ながら、アオリにすると顔が映りません。このシーンでは魔物が身をかがめてハルヒをにらんでいるので、それを再現してやら無ければなりません。なので別撮りの顔の部分を合成してやる必要があります。
先の二枚をパスでもってマスクをつくります。


※パスの使い方は後日、機を見て解説しますね。
切り抜いた二枚を重ねます。

顔が大きいので(笑)、縮小します。

いい感じになりました。
これに背景を合成します。

さらに背景になじむように、境界の際数ピクセル分にシャドウをかけます。(要領は以前ご紹介の「エキドナ編」と同じです)。

巨大感を出すために、足元やお腹周りにシャドウをかけます。つまり、太陽の陰になりそうなところの明度を落としてやるわけです。

今度は太陽が当たるであろう頭頂部を明るくしていきます。今回はブラシツールで白く塗ったレイヤーをソフトライトで重ねました。

レベル補正/トーンカーブで調子を整えます。

影を地面に落として完成。

もちろんこれだけでは巨大感を表現するには不足があります。ハルヒと重ね合わせてはじめてその巨大感が生まれてくるので、上手にレイアウトしていく必要があります。

今回はここまで。次回は動かないフィギュアにアクションをつけてみます。お楽しみに!
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